株式担保による融資や商品のポイントとは?

資金調達を行いたい場合は、カードローンやビジネスローンなどいろいろな方法があります。ただ、どの方法にもメリットやデメリットなどはあるので、しっかりポイントを押さえておくのが重要です。

事業拡大などで資金が必要であれば株式担保による融資も検討できます。ただ「株式担保の商品や取引について、どのようなポイントがあるの?」と疑問を感じる人もいるはずです。今回の記事では株式担保について内容を紹介します。

株式を担保にして融資をする際のポイントとは?

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株式には経済的な価値があるため、譲渡する際に資金を得る対象になります。資金調達する際の方法として株式担保は大きな利用価値がありますが、ポイントを押さえておく必要があります。どのような点を押さえて株式担保を利用すべきなのか紹介しましょう。

株式担保によるメリットを把握して利用する

株式担保を利用して資金を入手する際は、どのようなメリットがあるのか把握しておくべきです。まず、株式は低金利で高額な融資を受けることが可能です。カードローンなどの場合は、高額な金額を借入れしたくても信用を得るまでは金額が制限されており、金利も高く設定されているので、融資を検討しても自分の条件に当てはまらない場合もあります。

また、過去に個人再生など金融事故を発生させているなら、審査で信用情報機関を利用した調査により、融資を断られる可能性もあるでしょう。一方、株式担保は金利も5%以下であり、保有している株の価値によっては億単位の資金を入手できる場合もあります。

株の価値に左右される点がありますが、カードローンなど他の方法と比較すると、利用しやすいメリットがあります。また株式を購入している人は配当金などを目当てにしている人も多く、担保にすると権利を失うことを心配するかもしれません。

しかし、株を担保にして資金調達しても、株主優待や配当金などは引き続き受取れるため安心して資金集めに活用できます。配当金の金額によっては利息を補うことも可能であり、実質金利0で資金調達できるケースもあります。株式担保は低金利で特典も引き続き受け取れることを明記しておきましょう。

株式担保ローンによるデメリットも把握しておく

株式担保ローンを利用する際は、デメリットもあることを把握しておきましょう。まず、株式担保は株価が下がると担保割れする可能性があります。株は常に変動しており、経済状況によっては大きく下がって暴落することもあるでしょう。

その際、株価が借入れした金額よりも大きく下がると金融機関から追加で株の担保を請求されるケースもあります。保有している株式で融資金額の担保を埋めることができないなら、最悪株式を売却されてしまうことになり、配当金なども失う可能性があるので注意が必要です。

また、保有している株式会社が倒産すると価値は0になるため、金融機関への借入金額は自分で返済しなくてはいけません。株式の担保は変動のリスクがあり、金融機関も十分な査定を行って融資を承諾しますが、将来のことは把握できないので、不利になる場合もあります。

また、株式を売却して得られる融資額は基本的に売却して得られる50〜60%までです。1,000万円の価値がある株式でも最大で600万円までになるため、保有数や株式の価額が低いと、思った融資にならないケースもあるでしょう。

さらに、投機対象となっているような株の場合は断られる可能性もあります。そして、株式の担保は全ての証券会社が取り扱っているわけでもありません。株式を担保にする際は取り扱っているのかを把握して利用するようにしましょう。

株式担保を利用する際の代表的な証券会社

株式担保を利用する際に、どのような証券会社を利用できるのか把握しておくのも大事です。全ての証券会社が利用できるわけではないので、検討している方は目星を付けておくべきです。まず1つ目におすすめしたいのは野村證券になります。

野村證券は株式だけでなく、投資信託や国債なども担保にできます。他の証券会社から移管しても利用でき、時価総額が500万円以上になれば手数料を返金してくれるサービスもあるためお得です。2つ目は日本証券金融のコムストックローンです。

SBI証券やSMBC日興証券などと提携しており、契約から借入れまで全てオンラインで行えます。窓口まで訪問する必要はないので、スピーディーに借入れができ、移動する手間もかかりません。3つ目は大和証券であり「ダイワのSATローンⅡ」は最大10億円の借入れができるため、かなり高額な融資を期待できます。

金利は期間で設定されているため、早く返済できれば利息負担は大きく軽減できます。ネットによるローンも準備されているため、オンラインによる株式担保で手間を削減可能です。このようにおすすめの証券会社はたくさんあるため、ぜひ利用を検討してください。

株式担保の利用は簡単に行える

株式担保を利用して融資を考えているなら、利用する流れについて把握しておくべきです。株式担保は郵送して申込みするケースもありますが、多くはインターネットによるオンライン対応をしています。そのため、相証券会社に来店する必要はなく自宅で申込みすることが可能です。

本人確認書類などの必要な書類を提示して、担保にする株式を選ぶと審査が始まります。審査で重要になるのは主に株の価値と借入金額が希望額に達しているかという点です。株に十分な価値があり、高額な借入れにはならないなら、審査落ちすることはほとんどないため安心してください。

審査を通過できれば自分の口座や証券会社の専用口座に振込まれます。会社によりますが、1週間から最短即日で振込みが完了するので、スピーディーに借入完了できる可能性もあります。

株式担保を成功させる秘訣

株式担保を利用して融資を成功させるためには、まず価値を十分持っている株を選ぶ必要があります。価値が高いほど証券会社からの信用も得られやすいので、融資がスムーズに行える可能性も高くなるでしょう。

また、安定している株式を選ぶのも大事です。株式が安定しているなら、将来的な元本割れによる担保の追加リスクを軽減できます。将来的なことなので不透明な点も大きいですが、大手の株式ほど大きく暴落する可能性低く、比較的安定しています。この点を押さえて融資を計画してみましょう。

【まとめ】株式担保の利用を前向きに考えてみよう

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保有している株式を担保にすることで融資を得ることができるので、資金調達の方法として前向きに検討できます。ただ、リスクもあるため、バランスを考慮して利用する必要があります。証券会社の選択も重要になるため、ぜひ慎重に判断して活用してください。