「不動産担保ローン」で検索すると、そのあとには
「不動産担保ローン 審査甘い」
「不動産担保ローン 通らない」
「不動産担保ローン いくら借りられる」
といったタイトルが続きます。
それだけ、不動産担保ローンが注目されていることがわかりますね。
不動産担保ローンは、不動産を有効活用して必要なものを手に入れたり、目標に近づけたりするための資金調達方法です。
この記事を読めば、不動産担保ローンについて、メリットやデメリットまでわかりますので、ぜひ参考にしてください。
不動産担保ローンの基本事項
まずは、不動産担保ローンとは?といった基本事項から説明を始めます。
不動産担保ローンとは?
不動産担保ローンとは、不動産を担保にして必要な資金を調達できる融資です。
原則として個人が借入し、資金使途も自由です。(例外あり)
不動産担保ローンの特徴
不動産担保ローンは、たとえば生活費の補填や趣味、ショッピングから、今ある借入のおまとめなど(借り換え)など使いみちが自由で多岐にわたるローンになっています。
カードローンとの違いは、不動産を担保にするため、借入可能額が大型になるところです。
不動産担保ローンのメリット3選
不動産担保ローンのメリットは3つあげられます。
メリット1:融資までの時間が早い
一般にお金を借りるのは時間がかかります。
他tぺば銀行融資なら、申し込み~審査~融資実行まで最低でも数週間から長ければ1か月以上の時間がかかります。
いっぽうの不動産担保ローンは、融資申し込みから実行まで最短即日(ただし条件や申し込み時間により変動する可能性あり)となっています。
メリット2:お金の使いみち(資金使途)が柔軟
不動産担保ローンでは、原則として資金使途を制限していません。
したがって住宅ローンなどで対応できない住宅に必要な資金も利用可能です。
また会社によっては事業資金にも使えるなど、更に柔軟なところもあります。
メリット3:総量規制の対象外
不動産担保ローンは原則として「総量規制」(借りすぎを防ぐため、個人が貸金業者などから借りることができるのは年収の3分の1までという、貸金業界の規制)の対象です。(「除外貸付」と言います)
カードローンなどの利用額が多く、追加でカードローンなどの借入ができない人でも不動産担保ローンを利用すれば、資金が借入できる可能性はあります。
ただし、利用には審査がありますので必ず借入できるという意味ではありません。
不動産担保ローンのデメリット3選
次に不動産担保ローンのデメリットも3つ説明します。
デメリット1:融資を受ける費用が必要になる
不動産担保ローンは、借り入れする場合の事務手数料や、返済する際にも手数料が必要になる場合もあります。
たとえば銀行の不動産担保ローンでは「利用手数料が融資額の2.2%(消費税込み)」などとなっており、1,000万円を借入する場合には手数料だけで22万円(1,000万円×2.2%)必要になります。
また、不動産を担保にするため、土地や建物に担保設定が必要なので、この費用(登記費用)も数万円〜数十万円も費用として支払うことを考えなければいけません。
(具体的な手数料、登記費用などは必ずご自身で確認してください)
デメリット2:自由に不動産処分ができない
不動産担保ローンを利用している限り、担保となっている不動産は自由に処分できません。
当然と言えばそれまでですが、たとえばリフォームしたい、あるいは土地の一部を他人に貸して地代をもらいたいなどの場合も、お金を借りている銀行や金融業者の許可が必要になります。
デメリット3:返済できなければ不動産を失う
これは不動産担保ローンに限らず、住宅ローンや不動産投資ローンなども同じですが、返済が不可能になってしまうと、最終的には不動産を手放さなくてはならなくなります。
不動産担保ローンと銀行融資の違い
銀行の事業資金融資でも不動産を担保にする場合はあります。
また銀行の住宅ローンも家を担保にしますが、事業資金や住宅ローンはあくまで貸したお金の返済を保全するため(これが本来の担保の定義です)であり、したがって住宅ローン(購入する自宅が担保)や事業資金融資(会社や工場などが担保)を不動産担保ローンとは呼ばないのです。
少し難しくなりましたので、柔らかく表現すると
「事業資金融資や住宅ローンは融資の保全として担保を取るが、不動産担保ローンは不動産を担保にするから融資を受けられる」といったところで、何が言いたいかというと
「お金のつかいみちが自由な不動産担保ローンは、そのために事業資金や住宅ローンより金利が高くなる傾向にある」という点が不動産担保ローンと銀行融資の大きな違いです。
不動産担保ローンの金利や返済期間は?
不動産担保ローンの内容について、不動産担保ローンを取り扱っている代表的な金融機関などを一覧表にまとめました。
金融機関名や銀行名は、伏せていますが、表を見てどんなものかをイメージして頂ければと思います。
<不動産担保ローンの金利や返済期間は?~不動産担保ローンの内容一覧表>
会社 名 | 融資商品名 | 資金使途 | 利用限度額 | 金利 | 返済期間 | 備考 |
T銀行 | スター不動産担保ローン | 自由ただし事業資金は不可 | 100万円~1億円以下 | 変動金利0.85%~7.85%固定金利1.30%~8.55% | 1年以上30年以内(1年単位) | 利用限度額、金利、返済期間などの条件は審査結果により希望通りにならない場合もある |
Sファイナンス | 不動産担保ローン | 自由事業資金も利用可能 | 300万円~5億円 | 変動金利※2.40%~7.50% | 1年~25年 | 利用限度額、金利、返済期間などの条件は審査結果により希望通りにならない場合もある |
R銀行 | R銀行不動産担保ローン | 自由ただし事業資金は不可 | 100万円以上~1億円未満 | 固定金利5年見直し年0.90%~年9.66%※2022年10月度適用金利 | 1年以上、25年以内(1ヶ月単位) | 利用限度額、金利、返済期間などの条件は審査結果により希望通りにならない場合もある |
【まとめ】不動産担保ローンのメリット・デメリットを踏まえて審査に申し込もう!
以上、不動産担保ローンのメリット・デメリット、返済期間や銀行融資の違いでした。
当記事では、不動産担保ローンによる基本的な知識を解説しているので、審査を申し込む前にじっくりと読んでおくことをおすすすめします。
それぞれ具体的な特徴を踏まえて、後悔のない納得のいくローン融資を検討しましょう。