ローンには、不動産担保ローンという、組み方があります。
こちらの方法は、誰でも不動産を担保にローンを組めるのでしょうか?
特に自分が高齢者である場合、年齢的にローンを組むという事は可能なのか?もし可能だとしたら、高齢者という世代で平均的にいくらまで借りる事が可能なのか。知りたいところですね。
そんな疑問を解決するべく、今回、不動産担保ローンについて解説していきたいと思います。
そもそも不動産担保ローンとは
不動産担保ローンというのは、自分が持っている土地や建物などの不動産と呼べるものを担保にしてお金を借りるという、名前の通りのローンとなります。
不動産ローンでは、今すでにあるものを担保にしてローンを組むので、無担保でローンを組む時よりも、低金利でローンが組める傾向にあります。
まとまったお金が必要になった時や、複数の金融業者からの借り入れをまとめて1本にしたい時等に活用が出来ます。
年齢が高くなると、通常のローンを組む事が難しくなる傾向にあるのですが、不動産を担保にする事で借りやすくなります。
不動産担保ローンのメリット
不動産担保ローンのメリットは「金利が低い」という事です。無担保で借り入れが出来るカードローンなどに比べると非常に金利が低くなります。
どれくらい差があるかというと、無担保のローンであると平均4%~15%のものが、不動産を担保にすると、2.9%~9.5%という低金利になります。
借入限度額もかなり拡大されます。不動産担保ローンでは1億以上の資金の借り入れが可能になります。
高齢になってから、何かを始めたい時や、さらに不動産を増やしていきたい時等とても便利になっています。
長期的に考えて借り入れが出来る事もメリットとなります。返済期間を20年や30年等の長期に設定する事が出来ます。長期にする事で月々の返済額を少なくする事が出来ます。
不動産担保ローンのデメリット
どうしても何事にもデメリットというのはあります。不動産担保ローンにおいてのデメリットは、融資までに時間がかかる事、手数料が発生する事、返済が出来ない状態になった時に、担保に入れた不動産を売却されてしまう事です。
どうしても、不動産を担保にする場合、その不動産の事を調べる必要が出てきます。
そのため審査をする事に時間がかかってしまうのです。
通常1週間位は借り入れが出来るまでに時間がかかると考えていてください。
通常のカードローンのようにすぐその場で手数料もかからずお金を借りれるわけではなく、事務手数料や不動産鑑定費用等が掛かってきます。
その他にも、印紙代や不動産につける抵当権などの登記の費用が掛かってきます。
お金を借りるのにも、費用がかかると考えてください。
不動産担保ローンの利用に必要な条件とは
まず、必要となるのは返済能力があるのかどうかです。借り入れをする時点で返済能力を持っているのかを審査されます。
事業をしている方であれば、その事業が安定しているのかどうかという所をみられます。
申し込みをする時に、継続してお金を返す事が出来る状態であるかどうか。今ある事業がしっかりと経営されているのかをみられます。
事業の開始してからの長さや事業の内容等は勿論のこと、過去の決算の履歴等もみられることになります。
事業の年数が短い場合は安定性があまりない都みられてしまいますので事業計画を見せる事等をして行きましょう。
また、他の金融機関からの借り入れはどれくらいあるのかという事もみられます。
複数に借り入れがあるとその不動産を担保にする事は難しくなります。
不動産担保ローンにおいて「高齢者」とは何歳からか
自宅や持っている土地等を担保にするわけですが、利用できる年齢制限はあります。
その中でも高齢者といわれる世代においては、生活出来るお金を持っていて、返済能力があるのかという部分で大きなネックになってきてしまうのです。
しかし、契約者が亡くなった時に、担保にしていた自宅や土地という担保にしているものを売却して返済する事になるので、割と年齢は高くてもローンが組めます。
一般的にこの際の高齢者というのは65歳以上や70歳以上とされている事が多いです。
ただ、相続の事を考えて後で揉める事にならない様に家族観でしっかり話し合いをして不動案を担保にすることを考えていきましょう。
高齢者の不動産担保ローンは難しい?
通常のカードローンでは借りる事が難しいので、不動産を担保にする事になるので、特別に難しい事ではありません。
ただ、滞納している借り入れが有ったり、未納にしている税金などがあると、ローンの審査にとおりにくくなりますので、その辺りはしっかり支払いを済ませておきましょう。
高齢であるというだけでも、ローンを組むのには条件的に不利な事でもありますので、未納にしているものがある場合は全て支払いを済ませてからローンの審査に繋げたほうがよいです。
連帯保証人を立てる事をすると、借り入れの審査も通りやすくなります。
その連帯保証人は高齢者ではない人を選ぶ必要も出てきます。
ご自身のお子さん等の親族になってもらうか、もしくは仕事の繋がりで信用のおける人など、高齢者という世代には当たらない人とを連帯保証人とする事で借り入れをしやすくしていきましょう。
不動産ローンの審査はどうすれば通るのか
借り入れをしたい銀行には、担保にする不動産のある場所に関しての問題があります。
金融機関によって、担保に出来る不動産の場所が指定のエリアに入っているのかという問題が生じるのです。
これは、金融機関の公式サイトなどで確認が出来ますので、事前にチェックしておきましょう。
審査に通す際の書類に不備があると、審査に通る事は大変難しくなります。
そのため、書類に不備はないのかしっかりと確認していきましょう。
担保にしたい不動産の価値を見てもらう時に非常にネックとなってきてしまいます。
不動産の詳細や築年数など、間違いのない様に記入しましょう。
担保にする不動産のローンの残高にも注意が必要です。ローン残高があまりにも残りすぎていると、審査に落ちやすくなります。担保にしたい不動産の価値、価格にあわせてローンの申し込みをしましょう。
高齢者では平均いくら借り入れできるのか
平均的に1億くらいまでは借り入れが出来ます。
ただし、これは担保となる住宅や土地がどのような状況にあるのか?という事や、完済時に何歳になる様に設定するのかで変わってくるのです。
完済時に80歳までであると、借入をすることが充分に出来る事となっていきます。
もし1社が審査で落ちてしまっても、他社で審査が通る場合もありますので、何社か比べる多面も審査をして見る事が望ましいと言われています。
審査書類には、偽りのないご自身の情報をしっかりと申告するようにして行きましょう。
また、固定資産税の未納等はないのか、担保にしたい不動産にすでに他の借り入れの抵当権がついていないかなども確認が必要です。
このあたりがちゃんとしていれば希望の金額を借り入れる事は、可能となりますので、しっかり審査に通りやすくするための準備をしておきましょう。
【まとめ】高齢者だからといって諦めるのは早い!不動産担保ローンについて詳しく知ろう
現在は、高齢者でも不動産を担保にする事で高額のローンが組めることがわかりました。
そこで借り入れをしたお金で、高級な老人ホームでの暮らしをして行く事等も考えていく事が出来ますね。
老後を素敵な人生にしていく為にも、自分自身の社会的な信用というのは保っていくようにして行きましょう。
高齢者だからと言って、ローンを組むことを諦める必要はないので、高齢者だからこそ利用が出来るローンを活用して、老後も楽しく生活していく事のできる空間を作っていきましょう。