「これから事業を立ち上げるが、まとまったお金を借りることができるのか？」
「お金を借りたいが、どこに相談をすればいいかわからない」
こんな悩みを抱えていませんか。
個人事業主が資金調達をおこなう場合、金融機関によって、金利や融資の限度額が異なります。
そこで、今回は個人事業主が1000万円のお金を借りることができるのかについて解説します。
この記事でわかること
・一般的にお金を借りる方法
・融資先の種類と特徴
・金利と融資の限度額
一般的にお金を借りる方法
「お金を借りたいけどどこから借りられるのか？」
お金を借りたい場合、どんな方法があるのか気になるところです。
まず一般的にお金を借りる方法をいくつか紹介します。
結論からいうと、お金を借りる方法は3種類あります。
| お金を借りられる種類 | 特徴 |
| キャッシング | クレジットカードのキャッシング。ATMや店頭でお金を借りられます。 |
| カードローン | 銀行のATMや提携のコンビニでお金を借りられます。 |
| フリーローン | 使用用途が幅広く、ライフプランに合わせてお金を借りられます。 |
これらのお金を借りる方法は、それぞれ「金利、最大借入額、メリット」が異なるため、
ニーズに合ったものを選択することが大切です。
キャッシング
クレジットカードの付帯で利用されるキャッシング。
ATMや店頭でお金を借りられます。
まずは、キャッシングの制度について解説します。
クレジットカードには、あなたが買い物で利用している「ショッピング利用枠」のほかに
ATMでお金を借りられる「キャッシング利用枠」があります。
例えば、楽天カードの場合、金利が実質年率が18.0％で、借入金額は1万円〜90万円となっています。
すでにクレジットカードをもっている方はすぐに利用できるでしょう。
| キャッシング | |
| 金利（実質年率） | 借入金額 |
| 18.0％ | 1万円～90万円 |
カードローン
カードローンは、銀行のATMや提携のコンビニでお金を借りられます。
例えば、三井住友カード カードローンの場合、金利が金利が実質年率が1.5％〜15.0％で、借入金額は900万円までとなっています。
キャッシングに比べると、借入金額が高いです。
まとまったお金を借りたい方は、カードローンを活用しましょう
| カードローン | |
| 金利（実質年率） | 借入金額 |
| 1.5％～15.0％ | 900万円まで |
フリーローン
フリーローンは使用用途が幅広く、ライフプランに合わせてお金を借りられるのが特徴です。
例えば、三井住友銀行のフリーローンの場合、金利が年5.975％で、借入金額は10万円以上300万円までとなっています。
注意点としては、事業の資金を借りたい場合は利用できません。
| フリーローン | |
| 金利 | 借入金額 |
| 年5.975％ | 10万円以上300万円まで |
一般的にお金を借りる方法のまとめ
一般的にお金を借りる方法をまとめました。
一番、借入金額が高いカードローンで900万円までであれば可能です。
| 金利 | 借入金額 | |
| キャッシング | 18.0％ | 1万円～90万円まで |
| カードローン | 1.5％～15.0％ | 900万円まで |
| フリーローン | 5.975％ | 10万円以上300万円まで |
個人事業主が1,000万円の資金調達するは
一般的な方法では1,000万円まではお金を借りられないことがわかりました。
では、他に方法はないのでしょうか。
実は、個人事業主が資金調達をする方法は4つあります。
| 資金調達の種類 | 特徴 |
| 日本政策金融公庫 | 政府が出資している金融機関 |
| 信用金庫 | 地域に密着した金融機関 |
| 銀行 | 経済に特化した金融機関 |
| 不動産担保ローン | 不動産を担保にしてローンを組む |
この章では、個人事業主が資金調達をする方法や特徴をご紹介します。
日本政策金融公庫からお金を借りる
日本政策金融公庫は、政府が出資している金融機関です。
事業内容は3つにわかれています。
それぞれの特徴はこちらです。
| 国民生活事業 | 地域の金融機関として個人事業主などの資金を必要としている方に融資をする。 |
| 農林水産事業 | 農林漁業や食品産業の方向けに融資をする。 |
| 中小企業事業 | 中小企業の方向けに融資をする。 |
個人事業主は、3つの事業のなかだと国民生活事業に該当します。
つづいて、日本政策金融公庫のメリットを紹介します。
結論からいうと、個人事業主でも金利が低く、まとまった金額を借りられます。
金利と融資限度額をまとめた表です。
| 日本政策金融公庫（国民生活事業） | |
| 金利 | 融資限度額 |
| 2.45~3.45％（令和5年3月1日現在、年利％） | 3,000万円（うち運転資金1,500万円） |
審査は厳しいですが、個人事業主でも活用ができます。
信用金庫からお金を借りる
信用金庫は、地域に密着した金融機関です。
日本政策金融公庫に比べると審査が厳しくなく、担当者に相談しやすいでしょう。
| 信用金庫 | |
| 金利 | 融資限度額 |
| 2~3%台 | 100万円以上1,000万円以内 |
銀行からお金を借りる
銀行は、経済に特化した金融機関です。
銀行には、メガバンクと地方銀行にわかれます。
メガバンクは、審査が厳しいため、個人事業主がお金を借りたい場合は地方銀行に相談することが多いでしょう。
例えば、横浜銀行では個人事業主の方向けにビジネスフリーローンを提供しています。
最短1〜2週間でローンを借入れが可能です。
緊急性が高い方にとっては活用しやすいでしょう。
住まいの地方銀行によって、制度は異なるため気になる方は問い合わせをしてみてください。
| 横浜銀行（ビジネスフリーローン） | |
| 固定金利 | 融資限度額 |
| 年4.800%年8.000%年14.500% | 500万円まで |
不動産担保ローンを活用してお金を借りる
不動産担保ローンは、所有する不動産を担保にしてローンを組む制度です。
銀行に融資の申請をしたが、通らなかった場合に利用されることがあります。
銀行としても、不動産を担保にするため、万が一債務者が返済できなくなっても
担保にした不動産を競売して融資の残額を回収できるからです。
債務者の注意点としては、担保にした不動産が競売されると資産を失うリスクがあります。
| 不動産担保ローン | |
| 金利 | 融資限度額 |
| 15.0％ | 100万円～5億円 |
まとめ[融資の種類を把握して活用しよう]
個人事業主が1000万円のお金を借りることができるのかについて解説しました。
個人事業主が融資を受けられる機関はあります。
まとめると、融資先によっては、個人事業主でも1000万円が借りられます。
ただし、審査は厳しいです。
金融機関側も融資をして、滞納されるとリスクが高くなるからです。
審査内容が気になる方は、金融機関に問い合わせをしてみましょう。