不動産を手早く現金化!『即金買取』についてわかりやすく解説

「離婚をしたから早くマンションを売りたい」

「借金返済のために家を売却して早くお金を作らないといけない」

こうお悩みではないでしょうか?

理由があって不動産をいち早く売却したいことがありますよね。

この記事を最後までお読みいただけば、すぐに不動産を買い取ってもらい現金化するための方法やポイントがわかります。

ぜひ最後までお読みください。

不動産をすぐに現金化できる2つの方法

タイムイズマネー、時は金なり

不動産を即金で売却するのには「即金買取」と「買取保証」という2つの方法があります。

即金買取

即金買取は、売主が所有する不動産を直接的に業者(不動産会社)に買い取ってもらう方法です。

不動産の売買は「仲介買取」という方法が基本になります。

仲介買取は、一般の顧客に向けて販売活動を行い、買い手が見つかるまでの期間が生じます。

そのため、すぐに現金が必要な場合には不向きです。

即金買取はそういった販促活動の必要がないため、すぐに売却したい理由(借金返済など)がある場合は適した方法といえます。

買取保証

買取保証は、「仲介買取」と「即金買取」を組み合わせた方法です。

仲介買取で一般の買主に売り出し、一定期間中に売却に至らなかった場合、不動産会社が物件を買い取ってくれるしくみです。

一般の買主に向けて売りに出すため、即金買取より不動産に高値がつくかもしれません。

不動産は売買する金額が大きいため、買取に一定期間待てる場合は買取保証もうまく使いましょう。

不動産の即金買取で得られるメリット・デメリット

お金発生、喜んでいる人達

即金買取のメリットとデメリットについて、詳細を解説していきます。

不動産の即金買取で得られるメリット4つ

素早い現金化が可能

不動産会社への即金買取を利用するした場合、仲介買取に比べてすぐに現金化ができます。

仲介買取は売却に最短でも数ヶ月がかかります。

不動産会社を見つけることができ、査定額に納得が得られれば即金化が可能です。

仲介手数料がかからない

売却にあたり、不動産の仲介買取を利用すると、不動産会社に対して販促活動を依頼するための仲介手数料を支払う必要があります。

しかし、不動産会社へ直接売却するため、この仲介手数料を支払う必要がありません。

売却情報が周囲に公表されない

即金買取では不動産情報が公表されないため、周囲に知られて噂が立つなどの心配がいりません。

仲介での売却では、一般の買主を探すために物件情報誌やインターネット上に不動産情報が掲載されます。

即金買取は不動産会社へ直接売却するため、不動産情報として公開されません。

契約不適合責任を負わない

本来、仲介での売買を選択した場合、契約不適合責任が課されます。

仲介売却した不動産は、破損などの契約内容に適さない箇所が見つかった際に、3ヶ月間は売主に補修や修理の責任が課されます。

即金買取では不動産会社に責任も委譲されるため、その後の対応に追われません。

不動産の即金売却で背負うデメリット4つ

相場より売却価格が安くなる

即金買取では仲介で売買される価格より6〜8割程度の価格になります。

物件の状態が悪く、老朽化が思いのほか進んでいたり、立地が悪い場合は売却価格がさらに安くなってしまい、場合によっては買い取ってもらえない場合もあります。

買い取ってくれる業者が見つかりにくい

物件の状況によっては、買い取ってくれる不動産会社が見つかりにくいことも考えられます。

物件の築年数、周辺の立地状況を加味して買取が難しいことがあります。

不動産会社側も不良物件を抱えるわけにはいかないため、売買には慎重になります。

適正価格の判断が難しい

基本的に即金買取の場合は、売り物件の価格が不動産会社の言い値で買取を進められることになります。

提示された価格が適正なものなのか、判断が難しいです。

複数の不動産会社に見積もりを依頼し、自身で調べた情報も含めて相場感を確認しましょう。

不動産会社の担当者に価格の根拠を説明してもらうのも大切です。

築浅物件は損をする

築浅物件の場合は早急な現金化が必要でない限り、仲介買取で新たな買主を探した方がよいです。

仲介買取を利用することで相場通りの価格で売買できることが考えられます。

そのため即金買取は、築古物件や訳あり物件の方が向いている方法といえるでしょう。

不動産の即金買取の流れ

家を探している図

以下が即金買取の流れになります。

  1. 一括査定サービスで相談する不動産会社を決める
  2. 複数の不動産会社に査定を依頼
  3. 査定額に合意が得られた不動産会社と契約・引渡し

①一括査定サービスで相談する不動産会社を決める 

一括査定サービスとはWEBサイト上で物件情報を入力することで、複数の不動産会社からおおよその査定額を提示してもらえるサービスです。

サービス内で契約している地域密着型の不動産会社や大手企業まで査定額の確認ができます。

うまく活用し、複数の不動産会社に相談しましょう。

②複数の不動産会社に査定を依頼

一括査定サービスの検索結果から比較し、複数の不動産会社に直接査定してもらう交渉をします。

相談後、机上査定か訪問査定のどちらかを選択し、査定終了後、買取金額を提示してもらいます。

③査定額に合意が得られた不動産会社と契約・引渡し

複数の不動産会社から提示された査定額を確認し、納得ができれば契約に進みます。

契約後、現金の受け取りと物件の引き渡しが済めば買取が完了となります。

不動産の即金買取で気をつけたいポイント

注意のサイン

不動産は金額の大きい資産であるため、以下の注意点を踏まえ、慎重に売却を進めましょう。

不動産の相場を調べる

不動産売却における理由は様々ですが、借金の返済など時間に余裕がないと物件に関する十分な調査ができず、相場よりかなり安い売値で取引をしてしまう場合があります。

国土交通省が発表している「不動産取引価格情報」等を参考に、少しでも物件の相場を調べておきましょう。

▼リンク

https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet

不動産の一括査定サービスを活用する

一括査定サービスを活用し、複数の不動産会社の査定額を比較し、不動産の売買を進めましょう。

地域密着型の不動産会社や大手の企業など、両方の情報を確認できるので、各々の特徴を踏まえよく相談した上で進めましょう。

信頼できる不動産会社・担当者をみつける

信頼できる不動産会社・担当者を見つけることも大切なポイントです。

借金の返済など時間的余裕がない場合は、その心理状態を逆手に取られかなり安く買い叩かれる場合もあります。

事前に相談予定の不動産会社の買取実績などの情報を収集し、直接担当者に会って査定結果における根拠を明確に説明してくれる担当者を選びましょう。

住宅ローンが残っている場合

住宅ローンが残っている場合は注意が必要です。

買取価格が住宅ローンを下回っている場合、不足費用の準備が必要となり、現金化どころか負債を抱えてしまうことも考えられます。

ローンの状況に応じて売買方法を検討しましょう。

【まとめ】メリット・デメリットをしっかりと理解して売却活動をしよう!

不動産と現金の取引をしている図

不動産の売却方法の「即金買取」について説明してきました。

即金買取は時間的な制約がない限り、不動産価格が下がってしまうのであまりおすすめの方法とはいえません。

時間的に猶予がなく、すぐに現金化が必要な時の手段ですので、しっかりとメリットとデメリットについて理解し、売却する際の流れやポイントに気をつけて売却活動をしていきましょう。