「不動産買取とはなに?」「不動産買取にはどんなメリットとデメリットがある?」そんな疑問を解説します。本記事では、「不動産買取とはどんな特徴があるのか」「不動産買取のメリットデメリット」などを分かりやすく説明します。
不動産の売却を検討している人は、是非最後まで読んでみてください。
不動産買取とは何?
不動産買取とは直接、不動産会社に物件を売却することです。
通常、不動産会社に依頼して、物件の購入を検討している人を探してもらうことが多いです。
しかし、急な転勤などですぐに不動産を売却をしたいという場合、時間がかかってしまうと困ってしまいます。
そこで利用されているのが不動産買取。
今回は、不動産買取について詳しく解説します。
不動産仲介と買取の違い
不動産売買の仲介と買取の違いについて解説します。
ポイントは大きく分けて3つ。
具体的には購入者、売却価格、売却までにかかる期間が異なります。
比較した表がこちらです。
仲介 | 買取 | |
購入者 | 個人 | 業者 |
売却価格 | 不動産の相場の価格 | 両者で合意した価格 |
売却までにかかる期間 | 早くても2から3ヶ月 | 早ければ2週間前後 |
2種類の不動産買取
不動産買取には2種類の方法があります。
買取保証
買取保証は一定期間、販売にかけて物件が売れなかった場合、不動産会社が購入します。
物件が購入された場合は、仲介の扱いになるため仲介手数料がかかります。
買取に比べて現金化するまでに時間がかかってしまうのが特徴です。
即時買取
即時買取は不動産会社に直接、不動産を買い取ってもらうことを指します。
不動産会社に依頼をして条件に問題がなければすぐに取引をすることが可能。
早ければ2週間程で現金化することが可能なため、物件を早く手放したい方にはおすすめです。
不動産買取の7つのメリットとは
不動産買取のメリットの一覧はこちらです。
仲介手数料 | 売却期間 | 情報公開 | 現金化まで | 内覧 | 瑕疵担保責任 | |
仲介 | あり | 短い | 公開 | 時間がかかる | あり | あり |
買取 | なし | 長い | 非公開 | 時間がかからない | なし | なし |
詳細を解説します。
仲介手数料がかからない
仲介の場合、不動産の売却が決定した場合は不動産会社に仲介手数料を支払う必要があります。(制約価格×3%+6万円)+消費税を上限とする。
買取の場合は、仲介手数料を支払う必要がないため、コストを安く抑えられます。
売却までの期間が短い
不動産買取は、仲介に比べると早く売却できます。
仲介の場合は早くとも2〜3ヶ月の期間がかかります。
買取の場合、不動産会社との価格条件の合意が早ければ、2週間程度での取引が可能です。
情報公開をする必要がない
不動産買取は仲介をする場合と違って情報を公開する必要がありません。
住んでいる地域の方に不動産の価格を知られてしまうという心配がないのが特徴。
情報を非公開にしたまま取引をしたい方にとっておすすめです。
現金化までが早い
仲介とは違い、条件が不動産会社とまとまれば買い取ってもらえます。
不動産を短期間で売却して、現金化したい方にはとても魅力的です。
内覧の必要がない
仲介の場合、物件の案内をする必要があります。
例えばこちらです。
・物件の購入を検討している方との日程調整
・物件を説明する情報をまとめる
・室内を整理整頓する
時間がない方にとって、買取の場合の方が手間がなく手配を進められることが大きなメリットです。
瑕疵担保責任がない
不動産買取の場合、瑕疵担保責任がありません。
仲介の場合、売主は瑕疵について過失がない場合も責任を追う必要があります。 この場合トラブルになることが多く、損害賠償を請求されたり最悪、契約が解除になる場合があります。売主はトラブルを避けられ、心理的にも安全です。
不動産買取のデメリット
不動産買取はどんな注意点があるのか解説します。
売却の相場より安くなる
不動産買取の売却価格は一般的な相場より2〜3割安くなってしまうことが多いです。
業者は転売を目的として買取を検討します。
仲介に比べると現金化までの時間は短縮できますが、価格は相場より安くなってしまうケースの方が多いので注意しましょう。
買い取ってもらえない物件がある
物件によっては買い取ってもらえない物件もあります。
業者は買い取った物件をリノベーションして貸し出しに回すことを検討します。
条件に満たない物件に関しては取引してもらえないケースがあるので注意しましょう。
不動産買取を対応している業者が少ない
不動産買取に対応している業者が少ないです。
仲介をメインに対応している不動産会社の割合の方が多いため、不動産会社に直接確認を行ってください。
まずはネットで調べてみましょう。
不動産会社の選び方
不動産会社は数多く存在します。
大手が安心とは限りません。
自分に合った不動産会社を見つける必要があります。
まずは、ネットで買取が対応しているのか調べてみましょう。
ネットだけでは情報を収集するのに限界がある場合は、近くの不動産屋に実際に訪問してみましょう。
営業マンの対応や店内の雰囲気もあっているか確認が必要です。
信頼できると思う不動産屋さんに相談をしましょう 。
不動産買取を検討した方がいい案件
ではどんなケースが買取に適しているのか解説します。
すぐに現金化をしたい方
現金化を優先する場合、買取はおすすめです。
買取の場合は不動産会社と相談を行いお互いの条件が納得した場合、契約を締結します。
事前に必要な書類を揃えておき、スムーズに手続きをすることができれば最短で2週間前後で不動産の引き渡しを行い現金化することも可能です。
築年数が古い物件
築年数が古く一度もリフォームをされていないような物件の場合、市場に出しても売却ができない場合があります。
この場合は仲介ではなく買取で取引するほうが良いでしょう。
不動産買取の流れ
不動産買取の流れを紹介します。
仲介に比べて物件の買主を探す手間が省けるため、取引のスピードは早いです。
大まかな流れを確認をし事前に必要な書類を揃えておくと良いでしょう。
不動産の相場を調べる
住んでいる地域の不動産の相場をチェックしましょう。
築年数、駅からの距離を参考にどのくらいの価格で物件が情報を公開されているのか確認することが必要です。
価格を確認しておかないと、不動産業者から破格な価格を提示されてしまい、損をしてしまう可能性があるからです。
必ず相場を確認するようにしましょう。
不動産会社に査定を依頼する
査定には二種類の方法があります。
簡易査定は物件を見ないで査定をする方法です。
数社に依頼をして比較することをお勧めします。
ネットで一括査定サイトを利用すると無料で簡単に金額を確認できます。
訪問査定は直接業者に物件を見せて査定をする方法です。
不明点は確認を行いましょう。
また担当者と 直接話せる機会なので、信頼できるかも確認しておくと良いでしょう 。
契約を締結する
査定が終了し不動産業者を選択したら、条件の確認を行いましょう。
お互いが納得する条件で問題がなければ契約を締結します。
契約の締結後、物件を引き渡します。
スムーズに取引を行えるようにしっかりとスケジュールを把握し、準備をしておきましょう。
【まとめ】契約前に内容を把握することが大事!
以上、不動産買取と仲介との違い、メリットデメリットを解説しました。
不動産買取の契約前に詳しく内容を把握し、悔いが残らない取引を行いましょう。