不動産投資ローンの金利を低くするには、各金融機関の金利相場や特徴を確認しておくことが重要です。
この記事では、不動産投資ローンを低金利で借りたいと考えている方に向けて、各銀行の金利の相場や特徴、低金利で借りるための方法について解説します。
不動産投資の融資を低金利で行いたいと考えている方に、参考になる情報なのでぜひ最後までご覧ください。
不動産投資ローンの金利相場はどれくらい?
不動産投資ローンの融資を受けられる金融機関は主に以下の5つです。
・メガバンク・都市銀行
・地方銀行
・信用金庫・信用組合
・ノンバンク
各金融機関によって金利の相場は異なります。
それぞれの金融機関の相場を知ることで、不動産投資ローンをお得に組むことが可能になります。ぜひ、金融機関を選ぶ際の参考にしてください。
メガバンク・都市銀行の金利相場
メガバンク・都市銀行における金利の相場は、1%〜2%です。
メガバンク・都市銀行とは、一般的に「三菱UFJ銀行」「みずほ銀行」「三井住友銀行」の3つの金融機関のことを指します。
これらの住宅ローンは他の金融機関と比べて、金利が安い傾向があり、返済期間は20年以上の長期借入が可能です。
また、全国に支店があるため、どこの地域の融資も受けられることがメリットです。
ただし、融資の条件が非常に厳しく、大手企業に在職していることや、高収入で十分な自己資産があることを基準に審査が行われます。
メガバンク・都市銀行は、超低金利な反面、審査がとても厳しいという特徴があります。
地方銀行の金利相場
地方銀行における金利の相場は、1%〜4%です。
地方銀行は、各銀行によって不動産投資に対する姿勢はさまざまで、金利の相場が融資を受ける銀行によって大きく異なります。
首都圏にある銀行で、積極的に不動産投資を行なっている銀行は、「横浜銀行」「スルガ銀行」、関西エリアでは「関西みらい銀行」などが主に挙げられます。
また地方銀行は、築古の物件や郊外の物件にも融資を受け入れる体制があるのが特徴です。
地方銀行を利用する場合は、各銀行によって金利の相場は異なりますので、気になった銀行があれば事前に問い合わせしてみると良いでしょう。
信用金庫・信用組合の金利相場
信用金庫・信用組合における金利の相場は、2%〜3%です。
信用金庫は、信用組合金庫法で営業できる地域が金融庁によって決められているのが特徴です。
そのため、借り入れ可能なエリアがそれぞれの信用金庫ごとで異なります。
エリアの条件さえ合えば有利な条件の融資を受けられるので、住んでいる地域が金融機関の営業エリアや、マンションやアパートの購入を検討している物件が当てはまる場合は積極的に活用すると良いでしょう。
地域に根付いた不動産投資を行いたい方におすすめです。
ノンバンクの金利相場
ノンバンクにおける金利の相場は、1%〜5%です。
ノンバンクとは、預金の受け入れサービスを行わずに、資金の貸付のみを行っている金融機関のことを指します。クレジットカード会社や消費者金融、信販会社などが該当します。
金利が高めの金融機関が多いですが、融資の審査基準が柔軟で融資期間が長いのがメリットです。
そのため、都市銀行や地方銀行で借り入れを受けられない物件でも十分に可能性がある金融機関です。
また、年収や自己資産などの個人属性のハードルが低いので、一般的なサラリーマンの方が融資を受ける際に活用するのがおすすめです。
一方で、担保となる物件を多く要求したり、金利を高めに設定される可能性があるので、慎重に判断する必要が出てきます。
どの金融機関よりも審査の対応がスピーディで、柔軟な対応をしてくれるのがノンバンクの魅力です。
日本政策金融公庫の金利相場
日本政策金融公庫における金利の相場は、1.1%〜2%です。
日本政策金融公庫は、国が100%株式を保有して経営している金融機関です。
日本政策金融公庫の特徴は、不動産投資の初心者や実績の少ない方でも融資を受けてくれやすいところになります。
融資の期間こそ10年〜15年と他の金融機関に比べると短いですが、低金利なのが魅力です。
また、シニア層や若年層、女性に向けた優遇制度もあるので積極的に活用すると良いでしょう。
しかし、他の金融機関とは異なる点も多く存在します。
たとえば、他の金融機関であれば不動産業者が代理で融資の相談を行ってくれる場合もありますが、日本政策金融公庫では買主本人が各支店に足を運び、融資の手続きを行う必要があるのです。
また審査基準が、属性や物件を重視する金融機関も多い中、賃貸経営としての「事業性」を重視する傾向があります。
国が運営していて、低金利な点が魅力ですが、他の金融機関とも比較しながら検討するのをおすすめします。
金融機関ごとの金利相場の比較表
以下に金融機関ごとの不動産投資の金利相場や特徴をまとめてみました。
金融機関 | 金利相場 | 特徴 |
メガバンク・都市銀行 | 1%〜2% | ・超低金利・審査が厳しい |
地方銀行 | 1%〜4% | ・比較的低金利・借入期間は物件により変動 |
信用金庫・信用組合 | 2%〜3% | ・エリアによっては好条件・融資可能なエリアが決まっている |
ノンバンク | 1%〜5% | ・審査基準が柔軟・比較的金利が高め |
日本政策金融公庫 | 1.1%〜2% | ・低金利・買主本人が手続きを行う必要がある |
上記の一覧の表はおおよその金利相場です。
都市銀行は他の金融機関よりも低い傾向があり、その次に信用金庫や日本政策金融公庫が低く、銀行にもよりますが地方銀行やノンバンクは金利は高い傾向があります。
金融機関ごとにメリット・デメリットが存在するので、比較しながら慎重に判断しましょう。
低金利で不動産投資を借りる方法は?
低金利で不動産投資ローンの融資を受ける主な方法は以下の4つです。
・詳細な事業計画をつくる
・実績のある不動産会社を選択する
・複数の金融機関に相談する
・自分の属性を引き上げる
4つの方法を知ることで、低金利で不動産投資を借りる効果が期待できます。詳しく内容を紹介します。
詳細な事業計画書をつくる
詳細な事業計画書を作成すると、低金利で借りられる可能性があります。
金融機関に融資を申し込む際は、重要事項説明書や源泉徴収票、本人確認書類等の他に、事業計画書の提出が必要になります。
事業計画書の完成度次第では、金利を優遇される可能性があるのです。
事業計画書の作成では、適正な賃料を調べて修繕費用等の経費も含めて計算し、空室リスクの可能性も想定している詳細な資料作りが重要です。
金融機関が安心して融資できると思えるような、現実的で具体的な事業計画書を作成するのが、低金利で不動産投資を借りるポイントになります。
実績のある不動産会社を選択する
物件を探す際は、不動産投資の実績やノウハウが豊富な不動産会社を選びましょう。
また不動産会社それぞれに、提携している金融機関やツテのある金融機関が存在します。
不動産会社を通して審査を申し込むことで、貸し付け条件が優遇される可能性があるので、不動産会社に確認してみるのもおすすめです。
複数の金融機関に相談する
複数の金融機関に相談する方法も有効です。
3〜5行くらいに面談の申し込みをすると、自分との相性や条件の一致具合を判断できます。
また、すでに貯金などに利用している金融機関があれば、比較的審査が通りやすい傾向があります。
複数の金融機関を比較して、金利や事務手数料、保証などを総合的に判断し、1番好条件の金融機関に申し込みをすると良いでしょう。
自分の属性を引き上げる
不動産投資ローンの融資を受ける上で、自分の属性を引き上げることは重要な判断基準です。
理由は、勤務先や年収、資産状況や家族構成などを複合的に見て評価するからです。
属性が高いと判断されると、ローンの返済が滞るリスクが低いと考えられて、審査が通りやすくなることを期待できます。
さらに、借入金額が大きくなったり、金利が低くなる傾向もあるので、属性を上げることは非常に有利です。
具体的な属性を引き上げる行為は、「貯金額を増やす」「将来の相続関係を見直しする」「他のローンで滞納しないようにする」といったことが属性アップに繋がります。
年収の高い安定した大手企業に転職することも効果的ですが、勤続年数3年以上といった条件をつけられる可能性があります。
そのため、まずは身近にできることから始めると良いでしょう。
【不動産投資ローン】まとめ
各金融機関の金利の相場をまとめてみます。
・メガバンク・都市銀行は1%〜2%
・地方銀行は1%〜4%
・信用金庫・信用組合は2%〜3%
・ノンバンクは1%〜5%
・日本政策金融公庫は1.1%〜2%
金利の相場は、各金融機関や個人の属性によって異なります。
そのため、各金融機関のメリット・デメリットを押さえておくことや、属性を引き上げる行為などは不動産投資ローンを組むうえで、とても重要なポイントです。
また、変動金利か固定金利どちらにするのか、その他の条件や特徴を総合的に判断することがおすすめです。
最新の情報を取り入れながら、信頼できる金融機関や不動産会社を見つけることが、不動産投資を成功させる第一歩となります。
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