事業やビジネスの展開などで、土地購入を考える方もいるはずです。土地を購入するとなると大きな資金が必要になるため、事業用ローンなどを組む必要があります。
ただ、事業用ローンを組む際は種類や活用方法、準備に注意点など、いろいろな点を把握しておく必要があります。土地購入で検討すべきポイントを把握しておくことで、ビジネスを成功させやすくできるため、今回の記事で内容を紹介致します。
事業用ローンの種類と融資を受けやすい活用方法とは
法人や個人事業者の方で土地購入を検討しているなら、どのようなローンの種類、また活用方法があるのか把握しておきたいでしょう。ローンの種類と融資を受けやすい活用方法について把握できれば、ビジネスもスムーズに進めることが可能です。以下のようなポイントがあるので紹介致します。
不動産投資ローンや土地先行融資を検討
土地購入をビジネスとして考えているなら、不動産投資ローンの利用を検討できます。不動産投資ローンはレバレッジを効かせることができ、大きな資金を調達できる仕組みになっているため、事業用として相応のお金を準備する必要があるなら希望に合います。
不動産会社に相談すれば不動産投資ローンについて、様々な内容を教えてもらうことができ、金利や条件面について考慮が可能です。土地と不動産において月々返済できるのかも考えて利用しましょう。また、土地先行融資は購入代金を先行して受け取れるローンです。
土地先行融資は対象のものに抵当権を設定するため、通常のローンよりも金利を低くできる期待を持てます。ただ、諸費用はつなぎ融資よりも高くなる傾向があるため、不動産担保ローンなど、他の方法も考慮して利用する必要があるでしょう。
住宅ローンとつなぎ融資
土地購入のみをするときは原則、住宅ローンを利用することはできません。住宅ローンは自分の住む建物を購入、建築、増改築、借換をするときに限定されるためです。購入対象が注文住宅など、目的に合うのであれば利用可能ですが、建設には工事の着工金や竣工金の支払いなど費用が発生するため、資金が必要になります。
その際、建物が完成するまでつなぎ融資を活用するのも良い方法です。つなぎ融資を利用するなら、土地の購入代金も融資として利用でき、自己資金が少なくても住宅購入できる可能性があります。また、抵当権の設定が必要ないので諸費用も抑えられ、無担保で利用できるのもメリットです。
ただ、金利は高めに設定されており、住宅ローン控除を受けることができないなどのデメリットもあります。利用する際はバランスを考慮して判断するようにしましょう。
土地購入であれば太陽光発電は融資を受けやすい
不動産投資ローンの場合はアパート経営やマンション経営、賃貸戸建て経営などがあります。マンションやアパートは、広めの土地であることも条件になっており、建物と両方を対象にするなら不動産投資ローンが組みやすいです。
土地のみの活用であれば、駐車場などもありますが、比較的融資を受けやすいのは太陽光発電になります。太陽光発電は20年は固定価格で電気を買取りしてもらえる保証があり、定額のキャッシュフローを見込めるため金融機関から評価されやすいです。
また、土地活用の方法として認知されているため、金融機関もローン向けの商品として用意されているなど、融資を受けやすい状況が整っています。
そのため、太陽光発電は融資を受ける点で活用しやすいですが、設備投資などにお金もかかるため、出費をしっかり計算した上で利用するようにしましょう。
事業用土地活用でローンを組むときの書類と注意点
事業用土地活用でローンを組むときは、書類の準備が必要です。また、土地活用をするときは注意点もあるため、そのポイントを押さえておくのも重要です。それぞれの内容について紹介致します。
土地活用のローンで必要になる書類を事前に準備しておく
土地活用するために、事業用ローンを組みたいなら書類の提出が必要になるため、事前に準備すべきです。一般的に必要になる書類は身分証明書、収入証明書、自己資産を証明するものが含まれます。もし、法人として契約するつもりであるなら、それを証明する書類も提出するようにしましょう。
ちなみに不動産担保ローンを組む場合は印鑑証明書や決算書、物件に関する書類が必要になります。不備があると修正を求められるため、正確な情報への記入と漏れが起きないように慎重に行動してください。
土地活用にかかる費用の計算をしておく
土地活用の際にローンを利用するのであれば、資金が十分に足りるのかチェックする必要があります。土地活用のために金融機関に融資を受けるとしても、審査の結果によっては希望の金額に達しないケースがあるからです。
また、利用するローンの種類によっては借入限度額が低い設定になっている場合もあり、自己資金と合わせても足りない可能性があります。投資で土地活用する場合は、物件や他の設備なども購入しなくてはいけないので、数千万円ほどの費用が必要になるケースもあります。カードローンやフリーローンなどでは資金を工面するのは難しいため、しっかり金額をチェックしてください。
金利の変動や設定も注意しておく
土地活用のためにローンを利用して資金を調達するなら、金利についてもチェックしておくべきです。ローンを組むときは固定と変動性があり、固定の場合は毎月一律に設定で返済額に上乗せされます。一方、変動性の場合は経済の状況によって変わるため、一定というわけではありません。
安くなる場合もあれば高くなるケースもあるため、その点を考慮して選択する必要があります。また、地価も変動していくため、購入のときより価格が低下すれば、金額を追加されるケースもあります。金利については契約する前によく考慮して返済負担が大きくならないか確認しておきましょう。
購入後の出費も確認
土地購入するときは、出費についても確認しておくべきです。例えば、不動産を建設した場合は管理費が必要になり、メンテナンスの費用などを計算しておくべきです。また、不動産による収益や経費が生じる場合は会計にまとめなくてはいけないので税理士に依頼しなくてはいけない場合もあるでしょう。どのくらいの出費がかかりそうなのか、しっかり確認して購入してください。
【まとめ】土地活用のローンは慎重に行おう
土地活用の際にローンを組むことができますが、様々な点について明記しておく必要があります。購入後にも出費や返済が生じるので、維持するためのお金も確保しつつ、土地活用できるかチェックしてください。