不動産担保ローンを利用するなら、銀行の一般的なローンよりも資金を借り入れしやすい特徴があります。そのため、物件を所有している人であれば利用を検討することができますが「土地のみでも不動産担保ローンで利用することは可能？」と疑問を感じる人もいるでしょう。
不動産担保ローンは基本的に物件ですが、金融機関や会社によっては土地でも借り入れが可能です。ただ、ポイントを押さえておく必要はあるため、今回の記事で内容を紹介しましょう。
土地を担保にお金を借入れする際のメリットやデメリット
不動産担保ローンでは土地のみを担保にして、お金を借入れすることも可能です。ただ、土地のみの場合は審査基準やメリット、デメリットについて把握しておくことも重要です。土地を担保にして融資を考えているならポイントについて押さえておきましょう。
メリット.1土地の価値によって借入限度額は大きくできる
土地を担保にして借入れする際は、評価額によって金額が変わります。土地の価値は規模や大きさ、またどの場所にあるのかによって異なります。特に、駅が近い場所や都市部にあるエリアなどは人気が高いため、評価も高くなる傾向です。
土地の価値が高いなら、融資も高額を期待することができ、事業資金や不動産投資など、ビジネス面でも利用することができるでしょう。土地は資産価値が高いので、融資金額も大きくなる傾向がありますが、一方で田舎などであれば低い金額となる場合もあります。
とくに、交通が不便な場所にある土地や手入れされておらず、荒れている土地などは評価額は低くなる傾向があります。そのため、自分の所有している土地の評価について状態を確認して借入金額の目安を考慮しておく必要があるでしょう。
メリット.2金利が低くなる可能性もある
金融機関に融資をしてもらう際に土地を担保にするなら、金利を低くしてもらえる可能性も高いです。金融機関は資金を回収する可能性が高いほど、金利を低く設定する傾向があります。無担保で借入れを行う場合は機関側のリスクが大きくなるため、その分高い金利により資金回収を行うようにします。
しかし、土地を担保にしているなら、万が一債務者が返済できなくなったとしても、売却してお金を回収できるので問題ありません。もし、資金を得る際に金利を少しでも低くして借入れしたい場合、土地を担保にすることも検討しておくのが良いでしょう。
メリット.3長期的にお金を借入れすることも可能
土地を担保にしてお金を借入れする際は、長期的な返済計画を立てることができます。土地は不動産と異なり、比較的変動が小さいです。不動産の場合は年数が経過することで劣化していきますが、土地にはありません。
不動産の価値が大きく下がってしまう場合、金融機関から追加での担保を要求されることもあり、株式も同じ状況になる場合もあるため、借入れリスクが大きくなることもあります。しかし、土地の場合は変動リスクがないので、返済中に計画を練り直すことはなく安定しています。
また、土地を担保にする際は自分名義である必要はなく、家族や親族でも承諾を得ることができれば、借入れが可能です。自分は土地を所有していなくても、提供してもらえるなら担保ローンでの資金計画も立てることができるでしょう。
デメリット.1土地の担保は融資までに時間がかかる
土地を担保にする際は、融資を受けるまでに時間がかかるのか大きなデメリットです。借入れの申込みがあれば金融機関は土地の評価を調査しますが、時間がかかるため、数日や直ぐに融資を受けられるわけではありません。
申込みした金融機関や会社によって異なりますが、借入れできるまでに1週間や1ヶ月という時間がかかる場合もあるため、融資を急いでいる事業者などであれば、間に合わない可能性もあるでしょう。
直ぐに融資を受けたい場合はカードローンなどがありますが、土地担保の融資と比較すると金額は低く高金利設定になります。お金が必要になることを見越して、早めに申込みするようにしましょう。
デメリット.2土地によっては担保にできない場合もある
土地は価値の高い資産になりますが、担保ローンとして利用できない場合もあります。まずは山奥や山林などです。これらは土地という分類であっても売却自体が難しいため、金融機関は土地として評価してくれない場合があります。
また、市街地にある土地であっても、道路がついていなくて建物が建築できない場合は評価してくれません。土地の状態を見極めなくては申込みをしても審査の段階で拒否されて資金計画が崩れてしまう場合もあるため注意しておく必要があるでしょう。
担保ローンで計画的に資金を借入れするポイントとは？
土地を担保にしてローンを借入れする際、状況によっては計画的にいかない可能性も考えられます。スムーズに借入れを考えるなら、ある程度ポイントを押さえておく必要があるでしょう。特に、押さえておくべき点として内容を紹介します。
必要書類を事前に準備しておく
土地を担保にしてお金を借入れする場合は、必要書類を事前に準備しておくようにすべきです。担保ローンで必要となるのは、主に
・本人確認書類
・担保に関わる登記簿謄本や固定資産税評価証明書などの書類
・収入と納税を証明できる資料
です。
必要書類を事前に確認しておくなら、審査の開始も早くなり、スピーディーに借入れできる可能性があります。必要書類によっても用意に時間がかかる甘苦性もあるので、早めに計画して行動しましょう。
借入れする金融機関を選定しておく
土地を担保にして借入れする際は、金融機関を事前に選んでおくのも大事です。各金融機関によって特徴や審査基準、限度額などは異なります。審査を早く進めてくれる機関もあれば、金利を低く設定してくれるところなど、いろいろあります。
資金が必要になってから選定をしているようでは時間もかかり、自分の計画していた融資とはならない可能性もあるでしょう。金融機関は銀行やノンバンクなどいろいろ種類もあります。直ぐに融資の手続きを行うことができるように、事前に把握しておくようにしましょう。
【まとめ】土地を担保にして借入れする際は準備が必要
土地を担保にして資金調達をすることは可能ですが、しっかりポイントを押さえておくのが大事です。土地の担保にもメリットやデメリットがあるので、借入れの際は早めに準備し、リスクをできるだけ抑えておくのが重要です。
また、土地をだけでなく不動産も一緒に担保にすると、融資金額をより上げることができます。ぜひ、自分の状況に合わせてスケジュールを立ててください。