不動産担保ローンの借入可能額を知りたい?注意点を徹底解説

ローンを検討している人の多くは、「金利を安くしたい」「まとまった借入額が欲しい」と考えているのではないでしょうか?しかし、使い道が自由なカードローンは金利が高く、

住宅ローンや自動車ローンの使い道は限定されてしまう。

そこで今回は、金利が安く、使い道が自由な不動産ローンについて解説します。

借入可能額の算出方法やメリット・デメリットについても解説しますので、これから不動産担保ローンを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

不動産担保ローンとは?

家が増えれば、コインも大きいものに

不動産担保ローンとは、簡単にいえば不動産を担保にしてお金を借りることです。

担保になる対象の物件は下記の通りです。

・ 土地

・ 建物

・マンション

所有する不動産が本人以外の場合も担保することは可能です。

注意点としては提供者の同意が必要。

本人以外で所有する不動産の例

・家族が所有する不動産

・法人で所有する不動産

・購入予定の不動産

どんな人が不動産担保ローンを利用するのか

階段をのぼるサラリーマン達

近年、インフレの影響により物価の値上げが続いています。

帝国データバンクの全国企業倒産集計2022年11月報によると、倒産件数は570件(前年同月468件、21.8%増)と、7カ月連続で前年同月比増加。

引用:企業倒産、前年同月から102件増、増加基調は加速 2022年は3年ぶりに前年比増加確実 ― 全国企業倒産集計2022年11月報

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000580.000043465.html

販売不振により経営の影響を受けている企業が多いことがわかります。

販売不振の状況では銀行に相談しても、融資の相談にのってもらえません。

こんな時に、利用されるのが不動産担保ローン。

カードローンやビジネスローンに比べて借入限度額が大きいことが特徴のひとつ。

会社の経営をしていくためにまとまった資金を確保したい方にとっては、期待が高いローンといえるでしょう。

他には下記のようなケースも挙げられます。

使用用途に制限がないことが特徴です。

・相続で発生した支払い

・返済中のローンの切り替え

・リフォームに必要な資金

・子どもの教育費

・自動車を購入するための資金

・結婚資金や旅行資金

経営者以外にも、個人の生活に合わせて利用することも可能です。

興味のある方は、融資を検討する際に金融機関に相談しましょう。

不動産担保ローンのメリット・デメリット

お金の階段、芽が生えている

不動産担保ローンを利用する前に抑えておきたいことは、次の通りです。

メリット・デメリットの一覧表

メリットデメリット
・低金利で借りられる・借入の限度額が大きい・長期にわたって借りられる・返済ができないと所有する不動産を失う・融資までに時間がかかる・手数料が高い

これらを1つ1つ解説していきます。

不動産担保ローンのメリット

まず、メリットについて解説していきます。

低金利で借りられる

カードローンなどに比べると低金利で借りられます。

低金利で借りられるということは、返済する額も抑えられるため、負担を減らせます。

借入の限度額が大きい

カードローンなどは最大でも、借入の限度額が900万円前後。

一方、不動産担保ローンは不動産の評価にもよりますが、1億円以上の資金も借入可能。

まとまった金額が必要な方にとっては期待が高いローンといえるでしょう。

長期にわたって借りられる

不動産担保ローンは他のローンに比べて長期にわたって借りられます。

返済期間を短く設定すれば、その分、月々の返済額を少なくできます。

自分に合った返済期間を設定するために、金融機関に相談してシミュレーションを

してみましょう。

不動産担保ローンのデメリット

次にデメリットについて解説していきます。

返済ができないと不動産を失う

銀行に返済不可と判断された場合、所有している不動産を失います。

不動産を失うということは心理的負担も大きいです。

銀行は融資を行う前に抵当権を設定します。

抵当権とは、ローンを借り入れる際に土地、家などの不動産を担保に設定する権利です。

万が一、返済不可となった場合は抵当権に設定される不動産を売却して銀行は貸出した金額を回収します。

融資までに時間がかかる

審査までには数日がかかります。

全体で融資を受けられるのは1週間程度かかると思っておいた方がいいかもしれません。

手数料が高い

融資を受けるには手数料がかかります。

手数料がかかる例はこちらです。

・事務手数料

・不動産鑑定費用

・印紙代

・抵当権を設定するときの登記費用

不動産担保ローンはどのくらい借りることができるのか

時は金なり、家、芽が生えているコイン、時計

借入額の目安は 不動産評価額 × 担保掛目で算出します。

不動産評価額を調べる方法はいくつかあります。

①不動産会社に依頼する

②土地総合情報システムを利用する

地図上から住んでいる地域の土地、建物が取引されている情報を把握できます。

https://www.land.mlit.go.jp/webland/

③財産評価基準書 路線評価・評価倍率表を利用する

宅地の評価額を調べられる。

国が指定する基準価格で地域ごとに評価基準を把握できます。

https://www.rosenka.nta.go.jp/index.htm

担保掛目とは、不動産を担保にして融資を受ける評価の割合のことをいいます。

金融機関によって異なりますが、60%から80%が目安です。

例えば、不動産の評価額が7,000万で担保掛目が60%の場合、借入可能額の目安はこちら。

・不動産の評価額:7,000万

・担保掛目:60%

7000万×60%=4,200万円

借入可能額の目安: 4,200万円

不動産担保ローンの会社を選ぶときの注意点

お金を折って作られた家、紙幣

返済に無理がない範囲で不動産担保ローンの商品を選びましょう。

最悪の場合、不動産を失ってしまう可能性があるため、返済計画、条件はしっかりと、金融機関の担当者に確認を行う必要があります。

特に注意したい点は、金利。

不動産担保ローンは他のローンに比べて、借入可能額が高いです。

その分、返済までの期間が長くなるため、計画に沿って返済する必要があります。

金利が低いほど、返済の総額を抑えられるため、条件に合う商品を選択したいところです。

金融機関の商品によって、金利は異なるため、事前に何社か比較して検討しましょう。

不動産担保ローンに必要な手続き

握手を交わすサラリーマン、商談

不動産担保ローンに必要な手続き順番に解説していきます。

①事前相談

各金融機関のホームページで不動産担保ローンが扱われているか確認し

相談のお申し込みをします。

②申込

事前相談が終わり、条件に問題がない場合は申込の手続きを行います。

手続きに必要な書類、融資までにかかる期間を確認しましょう。

③審査

審査の結果が出るには数日かかります。

審査の間に保証会社から連絡があり、担保物件の現地調査について依頼を受けることがあります。

立ち会いが必要のため、お互いの日程調整を行いましょう。

④契約

審査の結果が無事に通ったあとは契約の手続きを進めます。

当日までに必要な書類を準備しましょう。

⑤融資の実行

契約の手続きが完了すると、金融機関から指定した口座に

資金が振り込まれます。

借入実行日に抵当権設定登記がされます。

不動産担保ローンに必要な書類

ジェンガとフィギア、紙幣、住宅ローン契約書

金融機関によって異なりますが、下記の書類が必要になることが多いです。

担当者に確認を行いましょう。

・不動産担保ローン借入申込書兼 保証委託申込書

・個人情報の取扱いに関する同意書

・本人確認書類

・収入証明書類

・担保関係書類

【まとめ】ローンを利用する際の「借入可能額」と「返済計画」の確認は必須!

今回解説したように、不動産担保ローンが利用される背景には、「金利の低さ」「借入の限度額が大きい」ことが挙げられます。

一方デメリットは、銀行に返済不可と判断された場合、所有している不動産を失うことです。

不動産担保ローンを利用する場合は、借入可能額と返済計画の確認を行いましょう。