不動産担保ローンを利用するときは、どのような物件を借入れとして利用すべきか悩むことでしょう。不動産担保ローンは物件によって融資金額に違いも生じます。そのため、どのような資金計画に沿って物件を選択すべきか確認すべきです。
不動産担保ローンでは複数の物件を所有しているなら、追加融資を考えることもできますが、返済中であれば考慮しておくべきポイントです。不動産担保ローンの追加融資について内容を解説しましょう。
追加融資が必要になるのはどんな時か?
追加融資は以前に借入れをして資金調達をしたのに、再度融資が必要になるケースです。いろいろな状況が想定されますが、どのような場合に必要となるのか例を紹介します。自分に今後当てはまる場合もあるため確認してください。
事業運転資金が不足する
個人事業主や法人の会社であり得るのは、事業運転資金が不足するケースです。事業計画を立てた場合、実行するために資金が必要になりますが、予想外のこと事態が発生してお金が足りなくなることもあります。資金不足は思わぬ出費が発生すること、またトラブルによる損害などがありますが、足りなくなると事業計画を進めることができなくなるため、調達する必要があります。
融資を受けるために新たにローン会社と契約して資金を得ることもできますが、すでに借入れした不動産担保ローンで追加融資を行えるなら、返済先も1つなので管理しやすくなります。起業家の場合は資金不足に陥ることも多いため、追加融資は考慮しておくべきポイントです。
生活に必要な資金を調達するため
自分の生活費用を賄うために、追加融資を検討することもあります。生活と言っても突発的な出費であれば不足分は大きくないはずなので、カードローンなどの消費者金融を利用することで補うことが可能です。
しかし、高齢の両親や自宅をバリアフリーなどにリフォームする際は、費用が予想より高くなるケースもあるため、追加融資にすべきか新たに借入れすべきか悩む場合もあります。
リフォームの場合は専用のローンがあるため、不動産担保ローンを契約しているのであれば、専用のリフォームローンから融資を受けた方が、メリットが大きい場合もあります。生活の必要資金は個々の事情によって違いはあるはずなので、追加融資を!
不動産担保ローンで追加融資を受けたい場合のポイント
不動産担保ローンを組んでいても、ビジネスの状況や事態の変化により追加融資を受けたい場合もあるでしょう。もし追加融資を受けたい場合はポイントを押さえておかないと、上手く事が進まない場合もあります。不動産担保ローンを受けるときは以下の点を考慮しておきましょう。
おまとめローンだと基本的に追加融資は不可
不動産担保ローンでおまとめローンを利用した場合、基本的に追加融資は不可能になります。おまとめローンはカードや消費者金融などの残額分を、不動産担保ローンでそれぞれの会社に返済して、返済先を1つに絞る方法です。複数の会社から借入れをしている場合、返済期日の違いや金額の計算に手間がかかるため、上手く行えない場合があります。
しかし、おまとめローンを利用することにより、1つに絞ることができ、万が一のときは担保にしている物件で借入れ資金をカバーできるため、利用者も増えています。ただ、おまとめローンの場合は追加融資は受けられないため、どうしても追加で資金は必要になった際は新たに別の会社から借入れしなくてはいけません。
しかし、別の会社から融資を受けると、おまとめローンのメリットが無くなるため、長期的に考慮して追加融資を受ける可能性がある場合、検討し直した方が良いです。
物件や土地の担保力が必要
追加融資を受ける際は物件や土地の担保余力が必要になります。不動産担保ローンは所有する物件や土地の財産を担保にして借入れをする方法です。担保にしている物件が借入金額を超える価値になれば、追加で融資を検討することもできるため、評価額を確認すべきです。
不動産の価値は時期や経済の影響などによって左右されることがあるため、ローンを組んだときと評価額が変わっている場合もあります。もし、価値が上がっていると追加融資できる可能性もあるため、ローン会社の担当者と相談してみるのも良いでしょう。
ただ、物件の価値は変動するため、逆に下がってしまう場合は余力がなく追加融資を行えないこともあります。余力がポイントになるため、しっかり確認しておきましょう。
契約内容をしっかり確認する
追加融資を受ける際は、契約内容を確認しておくことも大事です。不動産担保ローンによってはいろいろなプランを用意しており、貸し付け条件が異なるため、融資でもできることとできないことに分かれてしまうことがあります。
上記のおまとめローンもプランの1つですが、中には追加融資自体認めていない会社もあります。そのため、契約する段階で追加融資の可能性がある場合、事前に担当者に相談して内容を把握しておくことが重要です。契約によっては条件付きで追加融資を受けられる可能性もあるため、先を見据えて契約を行うようにしましょう。
二番抵当でも借入れできる会社を選択する
追加融資を受けたい方は、二番抵当でも借入れを行える会社を選ぶことも大事です。不動産担保ローンでは契約した段階で物件に抵当権が付きますが、1社だけでなく複数の会社が付くことも可能です。担保余力があることで一番抵当、二番抵当と複数の会社から借入れを行うことができ、追加融資を行える仕組みになります。
しかし、ローン会社によっては二番抵当になれば回収する資金が少なくなり、貸し倒れするリスクもあるため、全ての会社が二番抵当以降で追加融資を許可しているわけですはありません。そのため、追加融資を行いたい場合は二番抵当以降でも融資をしてくれる会社を選ぶ必要があります。
ローン会社のホームページなどにアクセスすると、二番抵当以降でも融資可能など、追加融資についての実績を確認できます。内容を事前に考慮すると、追加融資をスムーズに行うことができるため、考えてみましょう。
【まとめ】不動産担保ローンの追加融資は事前の契約や準備が大事
不動産担保ローンでは追加融資を受けることができますが、事前の契約や準備が大事になります。契約やプランによっては追加融資ができないこともあるため、しっかり内容を把握して行える状態にしておくことが重要です。
また、追加融資は事業や生活で思わぬ事態が生じたときに利用できるため、万が一の場合は大きなメリットにもなるでしょう。不動産担保ローン契約時に資金の余力を残しておくなど、対策を講じておくことも考慮しておきましょう。