資金を得るためには、銀行や金融機関を利用して融資の申込みが必要です。いろいろな融資方法がありますが、物件を所有しているなら不動産担保ローンを利用することである程度の資金を計算することもできるため、活用できます。
ただ、所有物件が売却前提の場合はつなぎ融資として活用すべきです。売却前提の不動産担保ローンのマネージメントの方法、また押さえておくべきポイントについて紹介しましょう。
不動産売却銭ローンによるつなぎ融資のポイントとは？
不動産売却前提ローンでは、どのようなポイントがあるのか把握しておくことは大事です。不動産売却前提ローンを利用して資金調達ができますが、良いことばかりではありません。メリットとデメリットを確認して、用途に合った利用を行うことができるのか確認してみましょう。
まとまった金額を借りることが可能
売却前提による不動産ローンは、まとまった資金を借りることが可能です。不動産を売却することで資金を得ることができますが、手続きや工程には時間がかかります。売却するためには、まず購入希望者を探し、その後に売却の交渉を行わなくてはいけません。
また、契約書の作成を行う必要もあるため、作業を確認してみると時間がかかるでしょう。また、不動産は時期によって高い金額で売却することも可能です。そのため、資金が必要でも、もっと先を見据えて売却をしたい場合に、つなぎ融資として活用するなら、急いで売却する必要も無くなります。
まとまったお金を得たい場合や現在の局面だけでも打破したい状況であれば不動産売却ローンの利用を考えてみることができるでしょう。
期間を確認しておく
売却前提で不動産担保ローンを利用する場合、期間と金利の確認をしておくことは大事です。金融機関はつなぎ融資として利用する際、最大で1年までの期間に設定していることが多いため、それまでに売却して資金を得ることができるのかマネージメントする必要があります。
また最短1ヶ月から利用することもできるため、すでに売却先が決定していて資金の入手目処が立っているなら、利用を検討してみることもできるでしょう。ただ、最大1年という期間だと、さらに数年先を見据えた売却は利用できないため注意しておく必要があります。
金利設定も問題ないかチェック
不動産売却前提ローンを利用する際は、金利についても把握しておくべきです。不動産売却前提ローンによる金利は各金融機関によって設定が異なりますが、相場的には約2.0〜9.0の範囲であり、10%を超えることはありません。
カードローンなど他の方法で資金を得るなら、10％を超えることもあるため、比較するとお得だと言えます。ただ、金融機関によって範囲が異なることを考えると、金利の高低に差が付くこともあるため、低い設定のローン会社を選ぶのがおすすめです。
また、金利だけでなく、契約する際の手数料もいろいろかかるため、費用負担が発生することをチェックしておきましょう。金利などの出費によっては損をする場合もあるため、注意してください。
融資までのスピード
不動産売却前提ローンを利用するときは、融資までのスピードについて把握しておくことが大事です。売却前提の場合、融資スピードが担保ローンよりも早く、最短日数数日から1週間程度になっています。売却までには時間がかかることもありますが、融資までのスピードが速いなら早急に資金が必要になったときにも利用することが可能です。
売却前提による借入れをより早くするためには、書類なども事前に準備するなどスピーディーに動くこともポイントになるため意識しておきましょう。
不動産売却前提ローンによるつなぎ融資の活用ケースとは？
不動産売却前提ローンによるつなぎ融資は、どのような場面で活用することができるのか把握しておきたいでしょう。つなぎ融資は基本的に資金使途が自由であるため、利用制限されていません。そのため、個々の事情に合わせて活用することができます。例えば、以下のような用途でつなぎ融資を活用できます。
新しく不動産を購入したい場合
不動産を売却して、新たに不動産を購入したい場合に利用することも可能です。上記でも紹介しましたが、不動産を売却するためには査定や購入者を探すなど、いろいろな手続きが必要になります。そのため、不動産を購入する計画があっても現金を入手するまでに時間がかかるでしょう。
不動産売却前提ローンでつなぎ融資を行うなら、現金を直ぐに手に入れて新居の頭金の支払いなどに利用することが可能です。つなぎ融資までの期間は最短で1週間程度なので、支払いも問題なく完了させることができ、融資による借入れは売却した後に一括で返済することが可能です。計画的に行うなら、新しい物件の購入もスムーズに行うことができるでしょう。
相続税の支払い
不動産を売却して相続税を支払うときに、売却前提前提ローンを活用することもできます。親から不動産を引き継ぐ場合は、相続財産の評価額によって支払いが必要です。また他にも引き継ぐ財産があった場合、全てを含めて税金を支払う義務が生じるため、大きな金額になることがあるでしょう。
相続税の支払いは、亡くなったと知った翌日の10ヶ月以内に支払いをする必要があります。期間に余裕があるとはいえ、親族や兄弟と相続内容や割合について話し合うことになれば、時間がかかってしまうこともあるでしょう。支払い期日を過ぎれば、延滞税などもかかるため早めに対処する必要があります。
もし、不動産を売却して税金の支払いに充てることを決定したなら、延滞だけでも防ぐためにつなぎ融資を活用するのも良い方法です。納税さえできれば義務を果たすことができ、他の分配については時間をかけることも可能です。余裕がないと判断した場合は、1つの方法として考えてみましょう。
新規事業の開業資金
売却前提のつなぎ融資は、事業資金として活用することも可能です。新規事業の開業は登記費用や資本金、採用費などで大金になることもあります。不動産売却で資金を準備することもできますが、契約完了まで待てない場合は、つなぎ融資を利用して開業資金として検討できるでしょう。
【まとめ】不動産売却前提ローンはつなぎ融資として最適
不動産売却前提ローンは一時的に資金が必要なときに活用することができます。利用も自由なため生活の事情や家庭の事情、ビジネス状況など、あらゆる場面で利用を検討できます。不動産の売却と平行して進めていくことができるため、ぜひ計画してみましょう。