融資や資金を準備するときはカードローンなどいろいろな方法を活用できますが、不動産担保ローンの利用も検討できます。物件を持っているなら審査も厳しくないため融資を検討しやすいですが、金額が大きいためしっかり返済計画を立てておくことも大事です。
スムーズに借入れして返済する際は一括返済を行うことができますが、ポイントを把握しておくことも大事です。不動産担保ローンによる一括返済について内容を紹介しましょう。
不動産担保ローンで一括返済を利用するポイント
不動産担保ローンは一括返済することもできますが、金額が他のローン方法よりも大きくなるため、基本的に長期的な計画で返済します。一括返済するときは、貯蓄や投資なども検討して選択する必要があるため、ポイントについて解説しましょう。
返済総額や期間を短縮して返済できる
不動産担保ローンによる一括返済は、返済総額や期間を短縮できます。不動産担保ローンは長期的であるため、利息によって返済額が増えていきます。金利が上乗せられると返済負担が大きくなり、支障が生じることもありますが、不動産担保ローンで一括返済することができれば、支払うはずの利息を予定よりも減らすことが可能です。
また、返済期間も短縮することができれば、借金を機にする必要が無くなるため、新たに事業を開始したいときなどもストレスを軽減させることが可能です。生活費についても借金を気にしなくて良くなるため、将来へのリスクに備えることができるでしょう。
返済金額や支払い方法も確認しておく
不動産担保ローンで一括返済を計画するなら、返済金額や支払い方法について把握しておくことも大事です。返済するときは元金や利息、手数料などを合算して金額を計算するため、自分の借入れした金額よりも増えていることが多いです。
特に、一括返済は手数料が含まれることが、銀行やどの金融機関でも多いため、チェックしておきましょう。そして、返済するときは支払い方法についても問い合わせしておくべきです。一括返済するときは現金、口座への振込み、クレジットカードなどを利用することができます。
しかし、金融機関によっては振込みの対応になることもあり、一括返済の場合は支払い方式が変わることもあります。方法によっては手数料がかかることもあるため、思い違いがないのか確認しておきましょう。
違約金や税制などに注意
不動産担保ローンを利用するときは、違約金や税制などに注意しておくことも大事です。不動産担保ローンによっては一括返済を行うことは許可されていないこともあるため、自分がやりたくてもできないこともあります。また、契約によっては違約金を取られてしまい、より返済負担が増すこともあるため注意すべきです。
また、一括返済することにより元本残高が減少することになれば税制上の優遇措置を受けられなくなる場合もあります。不動産担保ローンの支払いによって、所得税や相続税などで控除を受けることができるため、税金対策を行いたい企業や個人事業主などは、その点を確認して利用する必要があるでしょう。
資金計画をしっかり立てる
不動産担保ローンを利用するときは、資金計画を立てることも大事です。一括返済は返済額が大きくなるため、返済できる資金額だったとしても後のことを考えると、難しくなるケースもあります。例えば、事業展開する予定であれば、その分の資金は残しておくべきであり、将来の生活費や予期せぬ出費を考慮しておくことも重要です。
仕事を退職して老後の生活を送っている場合は退職金で一括返済できる場合もありますが、今後の生活資金も計画しておくべきでしょう。全ての費用に対して余裕を持って一括返済できるようであれば、担当者に相談して実行してみるのが良いでしょう。
手順を確認しておく
一括返済をする際は銀行に連絡を入れること、事前に諸費用の確認をするなど準備が必要です。一括返済は自分で勝手に行うことはできず、利用している金融機関に連絡をしないと進行できません。残りの金額や返済期間の確認などもする必要があるため、必ず相談してください。
また、手数料や違約金を加味してトータルの費用を確認すると共に、資金以外に担保権証明書の発行を行う必要もあります。証明書の発行は金融機関によって異なるため、条件などを確認してスムーズに進められるようにしましょう。
期限一括返済を利用する際のポイント
不動産担保ローンで期限一括返済を行うときも、ポイントを押さえておくべきです。期限一括返済は毎月返済日に利息のみを支払う方式です。月々の返済負担は軽減できますが、最終日までに元金の調達も必要なので、バランスを考えて利用する必要があります。期限一括返済で考慮すべきポイントは以下の点です。
一度に大きな資金を準備できる計画があるのか
不動産担保ローンで期限一括返済を行う際は、一度に大きな資金を支払うことになります。毎月の返済は利息のみで良いので返済負担を軽減することができますが、最終日には元金を一括で支払います。不動産担保ローンは融資の際に高額になりやすいため、計画的に行わなければ資金を準備できず、返済不可能になるリスクもあるでしょう。
また、いきなり高額な資金を一括で支払うことになれば生活費を圧迫してしまい、やりくりが大変になる可能性もあります。利用する際は、ビジネスや生活に支障が出ないか確認をして、入金の目処が確実な場合に利用しましょう。
元利均等返済よりもメリットが大きいか
期限一括返済を行うときは、元利均等返済よりもメリットが大きいのか確認すべきです。元利均等返済は毎月の返済額は一定で元金と利息の内訳が毎回異なる方法です。返済が後半になるにつれて支払い金額を占める利息の割合が小さくなる仕組みなので、毎月の支払い額は大きいですが、返済額は一定なので返済計画は立てやすいと言えます。
直ぐに大きな資金を準備できなくても毎月安定して支払いを行えるなら元利均等返済が良いですが、事業の関係で大きな資金が入金される可能性が高いなら、期限一括返済の方がメリットが大きいとも言えます。両方の返済方法からどちらが自分にとって負担が少ないのか担当者とも相談して決定しましょう。
【まとめ】不動産担保ローンの一括返済を考えてみよう
不動産担保ローンでは一括返済を行うことにより、金利負担を軽減させるなどメリットがあります。
しかし、契約として問題ないのか金融期間に問い合わせる必要もあるんです。
リスクも考えて、計画的に一括返済を行うようにしましょう。