マンションを物件として持っている人であれば、不動産担保ローンの利用を検討することもあるでしょう。不動産担保ローンは、基本的に物件を持っているなら担保として利用することができます。
そのため、マンションを持っている人も資金調達として計画することができますが、どのようなメリットやデメリット、注意点があるのかしっかり把握しておくことは大事です。お金の問題になるため、内容を紹介しましょう。
マンションを不動産担保ローンとして利用する際のポイント
不動産担保ローンは物件であれば利用することができるため、マンションを持っている人も融資として利用することができます。ただ、マンションを不動産担保ローンとして利用するなら、どのようなポイントがあるのか理解しておくことも重要です。マンションを不動産担保ローンで利用する際の内容を紹介しましょう。
マンションの担保であれば評価額の70〜80%まで借りることができる
不動産担保ローンでマンションを借りる際は、銀行をはじめ様々な金融機関で利用することができます。そして、マンションはニーズが高くなってきているため、評価額の70〜80%まで借入れができると言われており、例えば2,000万円の価値があるなら1,600万円まで融資を期待できます。
もちろん、融資を受ける際も事務手数料や登記など必要な経費が発生するため、全額得られるわけではありませんが、査定方法や不動産評価額は利用する金融機関によって異なりますが、知りたいときには不動産業者に質問することで、内容を把握することが可能です。
マンションの価値や部屋数などによって評価額は変化するため、自分の所有しているマンションの担保金額を確認しておくのは良い方法です。
マンションの評価額は審査に時間がかかる
不動産担保ローンを利用するときは、評価額を査定する必要がありますが、時間がかかります。年々審査基準のハードルは上がってきており、詳細な部分まで査定する必要があるため、審査だけで1週間ほどかかることもあります。
そのため、マンションを担保にするときは、できるだけ計画的に行うことが大事です。直ぐに資金が必要になった場合に調達できるわけではないため、事前にどの金融機関だとスピーディーに借入れが行えるのか確認しておくべきです。
銀行などを含めて各不動産会社にも特徴があり、中には数日による審査で査定結果を通知してくれることもあるため、利用用途に応じた選択が行えるようにしましょう。
ローンの支払い中でも借入れをすることが可能
マンションを所有している人で、ローンの支払い中であっても不動産担保ローンの利用は可能です。ただ、ローンの返済中は不動産としての価値が低くなるため、評価額が高くても借入れできる金額は少なくなります。
そのため、自分の予想した金額で借入れすることは難しくなるため、事前にどの程度の金額で借入れできるのか質問しておくことも大事です。また、他のローンの支払い中であれば、不動産担保ローンと二重返済になるため負担も大きくなります。返済計画もしっかり立てることが大事なので、十分注意して利用するようにしましょう。
他人にマンションを貸していても利用できる
不動産担保ローンを利用するときは、他人にマンションを貸していても利用することが可能です。ただ、貸している場合は貸していないときよりも審査において不利になる部分が生じるため、借入れが厳しくなることもあります。
状況や査定によっては借入れできないこともあるため、注意しておく必要があるでしょう。審査基準を確認することはできませんが、どれくらいの査定金額になるのか問い合わせしてみることはできるので、詳細な内容を含めて相談してみるのも良いでしょう。
中古のマンションでも借入れできる
中古のマンションでも、不動産担保ローンを利用して借入れすることは可能です。新築や中古でも評価額で査定された分だけ金融機関は融資してくれるため、資金が必要になったなら、まずは金融機関や不動産会社に相談してみることがおすすめです。
ただ、中古の場合は設備や外観が古くなっていることもあり、査定の際は新築よりも融資額が低くなることもあります。あまりに古くボロボロの状態であれば担保として価値がないこともあるため、審査に落ちてしまう可能性もあります。中古マンションでもある程度の状態を維持していることは大事なので注意しましょう。
評価額の高いマンションの特徴とは?
マンションを不動産担保ローンに利用する場合、評価額について確認しておくことは大事です。マンションを担保に融資してもらう際は、評価額によって借入金額が変わります。マンションの評価額は以下の点がポイントになるため紹介しましょう。
大学やオフィス街にある場合は評価額が高くなる
所有しているマンションで大学やオフィス街が近くにある場合、評価額は高くなる傾向があります。大学やオフィス街であれば新入生や新入社員がたくさん集まることが予想されるため、入居率が高くなり、空室になる可能性が低いからです。
空室率多いと、マンションとしての設備費用が収入を上回り赤字になるリスクが生じます。しかし、マンションの周りに毎年入居者が入るような環境であれば、評価額が高くなるため、その分不動産担保ローンの融資額も期待することができるでしょう。
交通の利便性が良くて生活がしやすいエリアにある
マンションの評価額は、交通の利便性が良くて生活がしやすいエリアも高くなる傾向があります。交通の利便性は例えば、人気のある路線が近くにあること、都心部にアクセスしやすい路線の駅が近い、マンションの周辺に学校やスーパー、病院など必要な施設が整っていることです。
生活がしやすい環境が整っている場所にマンションがあるなら、入居率は当然高くなるため、高評価につながります。自分の所有しているワンルームマンションでも思わぬ評価額になることもあるため、問い合わせしてみましょう。
都心部に近い方が評価は高い
マンションは基本的にどのような場所でも問題がありませんが、地方よりは都心部に近い方が評価額が高いです。都心部に近い方が需要が高く、入居率も高くなる傾向があるからです。
地方でも入居率が高く空室率が低いなら、評価額が高くなる傾向もありますが、都心部の方がより期待することができ、特に人気の高いエリアは多少古くても高額になる可能性も高いです。都心部と地方でもマンションの評価額は大きく変わることになることも覚えておきましょう。
【まとめ】マンションでも不動産担保ローンを活用しよう
マンションを持っているなら、ワンルームでも不動産担保ローンに利用することができます。評価額はマンションの状態や環境に左右される部分もありますが、期待通りの融資となるのか、まずは査定からしてもらうようにしてみましょう。