不動産担保ローンは田舎でも利用できる?融資のポイントとは!

不動産担保ローンを利用する際に、都心部ではなく地方での物件を利用して借入れを検討することもあるでしょう。不動産担保ローンは物件を持っているなら、基本的に融資を借入れしやすいですが、審査もあるため確実ではありません。

そのため、田舎に不動産を持っている人の場合「融資してもらえるのか?」と疑問を持つこともあるでしょう。不動産担保ローンで田舎の物件を利用する際のポイントを紹介しましょう。

田舎の不動産担保ローンのポイント

ポイント 指さし 女性

田舎に土地や建物を持っている人の場合「不動産担保ローンの利用は難しいのでは?」と疑問を感じることもあるでしょう。不動産担保ローンを利用する際は審査を受ける必要があるため、物件の内容について把握しておくべき部分はあります。どのような点を理解しておくべきなのか以下をご覧ください。

不動産の価が高いほど融資金額も大きくなる

不動産担保ローンは所有している物件の価値が高くなるほど、融資額も大きくなります。つまり、どのような物件でも利用できるわけではありません。不動産担保ローンの際に価値を確認するのは、申込者が万が一返済できない場合に、融資額を回収できる目処を立たせるためです。

ローンを組むときに金融機関は申込者の返済能力を審査した上で融資額を決定しますが、何か不測の事態が生じた場合はローン返済できなくなることもあります。その際、担保にしていた不動産を売却することで会社側は融資額を回収することができ、損失を防ぐことが可能です。

つまり、不動産担保ローンを利用するときに、担保にする物件の評価額が低いなら、お金を回収することができないと判断されて、利用できない場合もあります。しかし、物件の価値が高いなら田舎でも都心部でも場所は関係なく借入れ対象とすることができるため、評価額を確認して問題なければ資金調達の方法として考えてみましょう。

田舎の場合は都心と比較すると評価額が低くなる傾向もある

不動産担保ローンを利用するときは物件の評価額によって決定するため、田舎の物件でも価値があれば融資を期待することができます。しかし、評価額の傾向としては、田舎よりも都市部の方が高い傾向です。物件の価値が高くなるポイントは主に需要が関係しています。

例えば、都市部の方が人の数が多いため物件の入居者や購入者も多いです。また、周辺の都市開発が進んで生活環境が変化することも多く、スーパーマーケットや病院、学校などが近くにある物件であれば、需要が高くなるため評価額が大きくなります。一方、田舎の場合は人口が少なく、場所によっては生活環境として物足りなさを感じることもあるでしょう。

そのため、不動産の担保価値が認められないこともあります。また、評価額は今後の将来性についても考慮されることがあるため、都市部のプライムエリアや人気の高いエリアにある物件の方が評価額が高く、審査に通過しやすい傾向があります。田舎と都市を比較すると、都市部の方が評価額の点で有利なため、審査通過しやすい傾向はあるでしょう。

田んぼで不動産担保ローンを組むのは難しい

田舎に土地を持っている人の場合、田んぼを持っている人もいるでしょう。ただ、田んぼを担保にローンをみたい人もいるかもしれませんが、融資を期待するのは難しいです。まず、田んぼの場合は農地になるため、農地法を守る必要があります。

農地法は農業を守るために作られた法律であり、縛りがあるため利用用途が制限されています。また、農地は農業委員会の許可が必要になり、売却となれば取得することは難しいと言われているため担保として利用するのが困難です。

また、農地は資産価値も高くはないため、審査を通過するのも難しく、融資として計算しにくい部分があります。もちろん、田んぼでも不動産担保ローンとして利用できることもありますが、物件に比べるとハードルは高いことを認識しておきましょう。

田舎の物件を利用して不動産担保ローンを利用する際のリスク

グラフ ポイント 調べ

都市部ではなく田舎に物件を持っている人は、不動産担保ローンの利用を検討することもできます。しかし、都市部と比べると田舎物件の方がデメリットがあり、リスクは高いため、その点を把握しておくことが大事です。田舎物件の場合は以下のようなリスクが生じる可能性があるため解説しましょう。

物件によっては担保価値が0になることもある

田舎の物件を不動産担保ローンに利用するとき、場合によっては価値が0になることも考えられます。物の価値は状態や環境によって左右され、例えば長く空き家になっているなら、すでに住める状態ではないたこともあるため、価値が無いと判断されることもあります。

また、家や建物が建てられてから年数がかなり経過して劣化している物件も、価値がなく審査で落ちてしまうこともあるでしょう。担保価値が無いなら銀行も賃金業者も融資の対象外と判断されて、資金計画が大きく狂ってしまうこともあります。

ただ、古い物件でもリフォームされて外観や設備が新しくなっている場合や土地の価値が高い場合は融資を受けられる可能性もあるため、金融機関に相談してみましょう。

融資の審査に時間がかかることもある

不動産担保ローンを利用する場合、田舎の物件だと時間がかかってしまうこともあります。申込みをした後は、会社のスタッフが物件の現地調査をして価値がどれほどあるのか見極めます。ただ、東京などの都市部の不動産担保ローンを利用する場合、田舎にある物件を調査するために距離もあるため、移動だけでも時間を要することになるでしょう。

また、評価額の確認なども行わなくてはいけないため、都市部の物件を担保にするより時間がかかることが予想されます。もし、ある程度の短期間で融資を受けたい場合はスケジュール通りに審査が進まず、困ってしまうこともあるでしょう。融資を早く受けたい人は、田舎の物件で不動産担保ローンの利用は厳しい場合もあります。

希望額に達しないこともある

不動産担保ローンは物件を担保に借入れを行えるため、ある程度の資金を調達することが可能です。しかし、田舎の物件の場合は都市部に比べると評価額が低くなる傾向にあるため、希望額に達しない可能性もあります。

もし、物件がすでに年数が経っていて古くても都市部であれば、エリアによってある程度の融資額になることもありますが、田舎の場合は予想以上に低い融資、または価値が無いと判断されて審査落ちすることもあります。事業資金など自由に利用できる不動産担保ローンですが、希望額に達しないなら、意味がないため注意しておく必要があるでしょう。

【まとめ】田舎の不動産はリスクが高い

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田舎の物件でも不動産担保ローンとして利用することは可能です。しかし、田舎の場合物件の価値が低くなる傾向もあるため、希望通りに融資してもらえない可能性もあります。リスクがあることを認識して利用を検討してください。