不動産担保ローンは投資用資金として活用できるか?リスクなど内容を解説!

不動産担保ローンは大きな資金を期待できるためビジネスはもちろん、他の用途でも利用することが可能です。もし、不動産担保ローンで融資を受けた場合、投資用として考える人もいるはずですが「どのようなメリットがあるの?」「投資用として利用しても大丈夫なの?」と疑問を感じる場合もあるでしょう。

不動産担保ローンを投資として利用する際は失敗しないようにすべきなので、内容を紹介しましょう。

不動産担保ローンで投資用として利用する際のポイント

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不動産担保ローンを利用すると、物件の評価額によって大きな融資を得ることができ、使用用途も自由であるため投資として活用できます。しかし、投資用として活用する際はポイントを把握しておくことが大事です。不動産担保ローンを投資用として利用する際の内容を解説します。

物件の評価額や抵当権に注意する

不動産担保ローンの場合は物件の状態によって、融資額が大きく変わる場合があります。物件の評価額が大きくなれば金融機関も不動産による売却で資金を回収できるため、大きな借入額も期待できます。しかし、評価額が低い場合は借入資金が低くなるため、投資用として足りなくなる可能性も生じるでしょう。評価額は物件のあるエリアや築年数、マンションや戸建てなどによって変わります。

都内の一等地などであれば評価額が大きくなる可能性もありますが、山地やアクセスの悪い場所であれば評価額が大きく下がる傾向になり、投資用資金として少額になる可能性が高いです。また、物件の抵当権にも注意しておくべきです。抵当権は融資を受ける際、担保にする物件に使用されます。

仮に返済ができずに物件を売却した場合、その利益は第一の抵当権を所有している金融機関が優先され、第二以降は回収できる金額が少なくなります。つまり、抵当権があると、金融機関は融資の回収リスクが大きくなるため、審査を通過できない可能性が高いです。高額な投資資金を入手したい場合は評価額と抵当権に注意しておきましょう。

不動産投資ローンと担保ローンは条件が異なる

不動産担保ローンで資金を入手することもできますが、別に不動産投資ローンを活用することも可能です。不動産投資ローンと担保ローンでは条件や内容が異なるため、それぞれの内容を把握しておくことが大事です。

まず不動産投資ローンは投資するための、物件を購入することが条件です。マンションや戸建てなど投資対象は定められており、他の投資に資金利用はできません。さらに利用者に要求される条件も厳しく、年収や信用も詳細な部分まで確認されるため、融資の許可を得られない場合もあります。

一方、不動産担保ローンの場合は投資用としても、範囲が限定されているわけではありません。投資対象として不動産はもちろん、他の投資方法でも資金を自由に利用できます。不動産投資のみに決定している場合は不動産投資ローンを活用することもできますが、他の投資も検討している場合は担保ローンの活用を検討するのが良いでしょう。

つなぎローンとして不動産担保ローンを活用するのもあり

今所有している物件を売却して、次の物件を購入する場合も不動産投資の1つの方法です。収益性の高い物件であれば新しく乗り換えた方が、利益を追求することができるからです。ただ、新しく物件を購入する場合は当然資金が必要になり、所有している物件を売却するだけでは足りないこともあります。

さらに、不動産は評価額によって価値が変わるため、売却のタイミングによっては利益が減少することもあります。買い手が直ぐに見つかるわけでもないため、売却がスムーズにいかず新しい物件購入のチャンスを逃してしまう場合もあるでしょう。

しかし、不動産担保ローンを活用すると、資金をスムーズに得ることができます。売却予定の物件を担保にして融資を受けることで、先に新たな物件を購入することが可能です。担保ローンも審査があるため、確実に借入れできるわけではありませんが、物件の売却は経費分も見込めるため、融資を受けられる可能性は高いです。

また、流動性の低さから不動産売却の際に安売りする場合も生じますが、つなぎローンとして活用できれば、タイミングもじっくり見極められるため、目的に合った利益を狙えるでしょう。

投資用として不動産担保ローンを活用するリスク

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投資用として不動産担保ローンを利用できますが、どのようなリスクがあるのか把握することも重要です。どんなものでもメリットだけでなくリスクは付きものです。そのため、十分内容をチェックして不動産担保ローンの活用を検討する必要があります。以下のようなリスクに注意しましょう。

物件の評価によっては金額が少ない可能性もある

不動産担保ローンは、物件の評価額が融資金額にも影響します。物件の価額が高いと金融機関も高額の融資をしたとしても回収の目処が立つため、希望金額を借入れしてもらうことができるでしょう。しかし、物件の評価額が低い場合は、逆に融資の金額も少なくなる可能性があります。

そのため、希望した借入れを行うことができず、資金が足りなくなる場合もあるでしょう。一般的に評価額は物件のあるエリアや築年数、需要などによって変動します。都市部など人口の多い場所であれば評価額も大きくなることが見込めますが、地方の場合は大きく下がる場合もあるため、評価額を確認して目的の金額を得られるのかチェックしましょう。

物件を失うリスクもある

投資用として不動産担保ローンを活用すると、返済できなくなった場合に物件を失う可能性も生じます。不動産担保の場合は借入金額によって毎月返済する必要がありますが、滞納が長期間続くと金融機関が物件を売却して融資額を回収します。そのため、毎月返済できるのか計画して、融資を検討しなくてはいけません。

自分のビジネスや投資先での利益を確認するなど、収益を得られる状態であれば、返済が滞ることは防ぐことができるはずです。万が一、不動産担保ローンの融資額を返済できない状態になった場合でも、金融機関に相談することで猶予を得るなど、最善に対処してくれるケースもあります。返済できなくなった際に勝手滞納や無視はNG行動になるため注意してください。

【まとめ】不動産担保ローンは投資用としても活用できる

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不動産担保ローンは投資用として利用もできるため、用途に合う場合は利用を検討してみましょう。ただ、使い方が大事になるため事前の綿密な計画がポイントになります。リスクも生じるため、メリットやデメリットを考慮して申込みしてください。