不動産担保ローンは物件を持っているなら利用できるため、考えてみることができます。しかし、不動産担保ローンは外国人でも利用できるのか知っておきたいでしょう。
外国人でも不動産担保ローンは利用できますが、ポイントや注意点などを把握しておくことも大事です。外国人が利用する際のポイントや特徴、株式会社への所属などが必要なのか紹介しましょう。
外国人の方が不動産担保ローンを利用するメリット
外国人の方は日本国籍や永住権の取得など条件がありますが、不動産担保ローンを利用することができます。そして、外国人の方が不動産担保ローンを利用することには、当然メリットもあります。どのようなメリットがあるのか内容を紹介しましょう。
低金利で借入れを行うことができる
外国人の方が不動産担保ローンを利用するなら、低金利で借入れすることができます。外国人の方でもカードローンなどで借入れすることができますが、金利が高く設定される傾向があるため、返済負担が重くなることも予想されます。返済負担が大きくなるなら、お金に困ってしまう状況になる可能性もあるため、できるだけ抑えられるようにするのがポイントです。
不動産担保ローンを活用するなら、住宅ローンよりは金利が高いですが、カードローンよりは抑えることができるため、返済負担を軽減できます。また、物件を担保にするため保証人が不要であり、知人がいなくても利用することが可能です。
高額な借り入れを行える
不動産担保ローンを利用する際は、高額な借入れを行うことも可能です。例えば、住宅ローンの場合は自宅を購入するために利用するという制限があり、ビジネスなどに活用はできません。また、マイカーローンも車の購入のみで他の使用は禁止されています。
しかし、不動産担保ローンは物件を持っていれば利用することができ、利用用途も制限されていないため、事業資金として利用することもできれば、車や必要物の購入など、いろいろな物に活用することが可能です。
さらに、不動産担保ローンは物件の評価額によって借入金額が決まるため、何千万円という融資を期待することもできるでしょう。外国人人の方でも物件さえ持っていれば良いだけなので、活用範囲を広げることができます。
返事期間が長いので計画を立てやすい
不動産担保ローンは返済期間が長いので、借入れをした際も計画的に返済していくことが可能です。お金を借りることができても、返済期間が長い場合は準備するのに大変になる場合もあります。特に、資金面でやり繰りが難しい状況であれば、返済期間によっては滞納してしまう可能性も高くなるでしょう。
しかし、不動産担保ローンは借入期間が長く、10年以上と長期的な視野で計画を立てることが可能です。毎月の返済額も自分の用途に合わせて設定することもできるため、余裕を持って返済できるでしょう。ただ、あまりに長い期間で返済設定するなら、金利負担が大きくなる可能性もあります。そのため、返済負担とのバランスを考慮して利用するようにしましょう。
外国人の方が不動産担保ローンを利用する際のポイント
外国人の方も、不動産担保ローンを利用することは可能です。しかし、不動産担保ローンを利用するときは、どのようなポイントを把握しておくべきなのか押さえておくことも大事です。外国人の方で不動産担保ローンを利用するときは以下の点を確認してください。
永住権を持っていることが前提になる
上記でも紹介しましたが、外国人の方が不動産担保ローンを利用するためには、永住権を持っていることが前提です。住宅ローンや不動産担保ローンは長期的な返済が基本であり、融資額も高額になるため、身元がしっかりしていることや返済能力があることを証明しなくてはいけません。
そのため、一時的に日本に滞在している外国人や、ビジネスのみで来日している人は条件に該当しないので、利用は難しいでしょう。どの金融機関でも「日本国籍」または「永住権を持つ配偶者が保証人になること」と、ホームページなどで提示しているため、該当しないようなら別の方法を考える必要があるでしょう。
年収や信用情報など他の条件についても該当しておく必要がある
外国人で不動産担保ローンを利用するつもりであれば、永住権以外の条件もクリアしておく必要があります。日本人でも同じですが、不動産担保ローンの審査では物件の評価額はもちろん、申込者の収入や仕事、勤続年数、信用情報、完済時の年齢なども該当しておく必要があります。
収入は仕事をしていて安定的に得ていることが条件です。もし、株式会社などに正規で雇用されているなら、安定した収入を得られるはずですが、不安定であれば審査の段階で落とされてしまう可能性もあります。また、来日したてで、勤続年数が極端に短い場合、自分の借入れ状況が多い、または延滞や滞納をした経歴を持つ外国人の方は審査が厳しくなる可能性があります。
さらに、外国人の方は日本語でコミュニケーションを取れることも前提なため、ある程度日本語を喋ることができなければ、申込みの時点で利用は難しいでしょう。外国人の方で不動産担保ローンを利用するときは、これらの条件についても把握しておきましょう。
銀行はノンバンクよりも審査が厳しくなる
外国人の方で不動産担保ローンを利用するときは、銀行やノンバンクを利用することができます。しかし、ノンバンクではなく銀行で融資を検討するなら、審査の段階で落ちてしまう可能性もあります。銀行の場合は身元の保証はもちろん、年齢や勤続年数、収入という点で厳しく判断するからです。
収入があっても少ない場合は審査の段下で落ちてしまう可能性もあり、物件の評価額が低い場合も通過できない場合があります。銀行の方が金利が安い、信頼性が高いなどメリットもありますが厳しいため、審査通過を狙うならノンバンクの利用を検討するのがおすすめです。自分の状況に応じて利用を考えてみましょう。
専門家のサポートも考えてみる
外国人の方で不動産担保ローンを利用する場合は、専門家のサポートも検討してみることができるでしょう。永住権を持っていない場合は、行政書士や弁護士にサポート依頼をすることで、取得できる可能性もあります。
また、翻訳家に頼るならコミュニケーションという部分でも適切なサポートを受けることができるでしょう。外国人の方で真剣に検討するなら、専門家の依頼を計画してください。
【まとめ】外国人の方でも不動産担保ローンを利用できる
外国人の方でも、不動産担保ローンを利用することは可能です。ただ、不動産担保ローンを利用する場合は、条件に合致することや注意点を把握した上で利用すべきです。特に、永住権は大きなポイントになるため、取得できるように考えましょう。