お金の融資を考えるなら、不動産担保ローンの利用を検討してみることができます。不動産担保ローンは物件を持っているなら担保としてお金を借り入れることができるため、融資を受けられる可能性が高くなります。
ただ、不動産担保ローンはメリットだけで無くデメリットや注意点もあるため、しっかり内容を確認しておくことが大事です。後に後悔することがないように、ポイントを把握して不動産担保ローンの利用を検討しましょう。
不動産担保ローンを利用するときの注意点とは?
不動産担保ローンを利用するときは、どのような注意点があるのか確認しておくべきです。不動産担保ローンには
・価値に応じて融資を受けられるため、大金を得ることが可能
・長期に渡って借入れができる
・金利負担もある程度抑えられる
などのメリットがあります。
融資を受ける際にはメリットが大きく見えるかもしれませんが、デメリットやリスクも生じます。どのような注意点があるのか以下をご覧ください。
融資までに時間がかかる場合もある
不動産担保ローンを利用するなら、融資までに時間がかかってしまうこともあります。不動産担保ローンは物件を審査する時間があり、価値を査定するため慎重に内容を考慮します。そのため、ローンの申請をしてから融資まで1週間程度かかる場合もあり、もし申請数が多い時期であるなら1ヶ月以上かかることもあるでしょう。
融資までに時間がかかり過ぎてしまう場合、急ぎで資金を集めたい人にとっては用途に合わない可能性もあります。カードローンやフリーローンであれば即日で融資をしてもらうことができるため、大金ではなく少額の資金で良いなら、こちらの方法を利用するのもおすすめです。融資金額とスピードを考慮して利用する必要があるでしょう。
手数料負担が重くなることもある
不動産担保ローンを利用するなら物件に抵当権を設定する必要があるため、司法書士に依頼する必要があります。司法書士への費用は依頼する事務所によって変わりますが、数万円や数十万円するため、別に費用を準備しておかなくてはいけません。
また、登録免許税や必要書類への印紙税、鑑定費用など、不動産担保ローンを契約する際は、いろいろな諸費用が生じるため、事前に総額でどれくらい出費になるのか計算しておく必要があるでしょう。諸費用を支払う際に生活や貯蓄に影響が出るようなら、別に費用を賄えるように対策を講じておくようにしましょう。
返済ができなくなれば不動産を失うことになる
不動産担保ローンを利用するときは、返済ができなくなるなら物件を失うこともあります。金融機関は物件を担保にしてお金を融資してくれますが、返済が滞るなら損失が出てしまい、大きなマイナスです。返済が無くなると金融機関が倒産の危機に陥るため、その危機を回避するために担保物件を売却して資金回収を行います。
つまり、不動産担保ローンを組んだなら返済が滞らないように、毎月資金を確保しておくことが大事です。特に、担保設定している不動産が自宅や会社の事務所など、生活や仕事に関わるものであれば、売却されると大きな支障が生じることになります。そのため、担保にする物件もよく考慮した上で契約するようにしましょう。
住宅ローンとして返済している物件は借入れできない可能性もあり
不動産担保ローンは自宅を担保にして融資をしてもらうこともできますが、住宅ローンを組んでいるのか確認すべきです。住宅ローンを組んでいる場合はすでに抵当権が設定されているケースがあります。すでに抵当権を設定されているなら、万が一物件を売却するときに先行している金融機関が先にお金を回収することになります。
つまり、後になるほど回収資金は少なくなるため、借入れ対象にならない場合が多いです。また、年収に対して毎月の返済額が大きいと判断される場合も借入れすることができず、契約できないこともあります。住宅ローンを結んでいる物件は借り換えを行うなど、方法を考えて利用するようにしましょう。
返済期間はバランスよく設定する必要がある
不動産担保ローンを利用するときは、返済期間を確認することも大事です。不動産担保ローンは借入期間を長期的に設定することができ、その分毎月の返済額を抑えることもできます。ただ、返済期間が長くなるなら金利による負担が増加するため、返済総額が結果的に大きくなってしまう場合もあります。
そのため、どのように負担を軽減して返済していくのか計画する必要があるでしょう。毎月の支払い金額に余裕を持つことができるなら、少し高めに設定することで総返済額を抑えることも可能です。自分の無理のない返済金額を考慮して期間を決定してください。
繰り上げ返済を行う際は条件を確認して行う
不動産担保ローンを利用するときは、繰り上げ返済を行うことも可能です。繰り上げ返済とは、返済途中で毎月の返済額とは別にまとまった資金を返済に充て、借入れ額を減らす方法です。金融機関は繰り上げ返済を許可しているため、ボーナスなどで資金に余裕が出た場合は不動産担保ローンの返済に充てて元金を減らすことができます。
ただ、繰り上げ返済を行うときは、金融機関によって条件が異なるため、先に確認しておく必要があります。例えば、金融機関によっては、最低ラインが設定されており、自由に繰り上げできない場合もあります。
また、繰り上げの手数料負担がかかることもあるため、返済に影響がないかチェックしておく必要もあります。繰り上げ返済する場合は事前の内容を確認しておきましょう。
不動産登記簿に借入の情報が記載される
不動産担保ローンを利用するなら、不動産登記簿に借入れ内容が登録されることも明記しておきましょう。不動産登記簿は金融機関だけでなく第三者も見ることができます。つまり、借入の事実が他の人にもみられてしまう可能性があります。
借入れ記録が見られても何も問題ないならデメリットにはなりませんが、金融機関からの融資を検討している方や取引先にバレたくない人は不向きです。不動産担保ローンを利用するときに情報を隠したい場合は別の方法を考えるようにしましょう。
借入金額が低くなる可能性もある
不動産担保ローンを利用するなら借入れをすることができますが、必ず自分の希望通りの融資をしてもらえるわけではありません。物件の価値によって融資の上限額が決まるため、物件が中古などであれば融資額が低くなることもあります。契約者の返済能力なども影響するため、注意するようにしましょう。
【まとめ】不動産担保ローンの注意点を把握して利用しよう
不動産担保ローンを利用するときは、注意点を把握しておくことが大事です。リスク管理しながら利用することが大事なため、自分の目的に合わせながら計画していくべきです。メリットばかりを重視しないようにバランスの取れた融資を行うようにしてください。