「起業するのに資金が必要になった」
「借金の返済に資金を調達する必要がある」
「銀行で融資を受けられないため、他の融資を受けられる方法はないかな」
こういった悩みでお困りではないでしょうか?
この記事では不動産担保ローンで融資を受ける際に、審査にどれくらいの期間がかかるのかを解説しています。
また、審査をスムーズに通るための工夫についても解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
不動産担保ローンの特徴を簡単に解説
不動産担保ローンとは、自身が所有する不動産を担保にすることで、銀行やノンバンクなどの金融機関から融資を受けられる商品です。
以下で不動産担保ローンの特徴について解説していきます。
無担保ローンに比べて金利が低い
不動産担保ローンは、無担保ローンに比べて、金利が安く融資を受けられます。
自身が所有する不動産と引き換えに融資を受ける金融商品です。
不動産を担保にすることで、比較的低い金利で融資を受けられます。
無担保ローンでは約4〜15%程度の金利となりますが、不動産担保ローンでは3〜10%程度の金利で融資を受けられます。
融資理由が限定されない
住宅ローンは、融資を受ける目的が住宅の購入のみですが、不動産担保ローンは資金の使用用途が限定されにくいです。
個々人によって融資を受ける理由は様々だと思いますが、企業の資金調達、借金の返済、複数の金融機関のローンをまとめるなど、融資を受ける理由が限定されにくく、比較的便利な融資の受け方といえます。
比較的長期で高い金額の融資を受けられる
不動産担保ローンは所有する不動産を担保にすることで、個人の信用に不動産の価値を上乗せできるため、返済期間を長期に、かつ融資額を高く設定できます。
個人の信用情報や担保にする不動産の価値によっては、返済期間を20〜30年と長期に設定したり、数千万円の融資を受けることが可能です。
不動産担保ローンを組むのに必要な期間は?
不動産担保ローンの申請から融資を受けるまでは、金融機関にもよりますがおよそ1週間から1ヵ月程度の審査期間がかかります。
申請から融資を受けるまでの流れは以下の通りです。
- 申請
- 仮審査
- 本審査
- 契約・融資の実行
では、具体的に「仮審査」と「本審査」にどれぐらいの期間がかかるのか以下で解説していきます。
仮審査
仮審査では、数日から1週間程度の期間がかかります。
仮審査のため、簡単な必要事項の記入で本審査に進められます。
不動産状況や資金の使用目的、融資を依頼する人の簡単な身の上情報、借り入れ状況についての情報を共有することが多いです。
個人の信用や不動産情報のチェックを簡単に行うイメージです。
本審査
本審査では1〜3週間ほどの期間がかかることが多いです。
本審査では公的な書類を確認しながら、より詳細・厳密に不動産の状態を確認します。
必要になる書類は、「不動産の図面」「登記簿謄本の登記事項証明書」「固定資産税評価証明書」「前年度の固定資産税納付の証明証」などです。
さらに、融資を受ける個人の信用力を調査するために、「本人確認書類」「印鑑証明書」「収入証明書」等の証明書も必要になります。
不動産担保ローンの審査のポイントとは
不動産担保ローンの審査に申し込んだ際に、どのようなポイントが審査対象となるのでしょうか。
大きく分けて『不動産の価値』と『申請者の返済能力』の2つです。
各々について解説していきます。
申請者の返済能力
まず一つ目は不動産担保ローンに申請をした個人の返済能力です。
主に融資を受ける個人の「社会的信用」「他金融商品の返済状況」から返済能力を審査します。
社会的信用
「社会的信用」という側面では、年齢や会社での勤続年数、収入の情報がチェックされます。
不動産担保ローンは数十年と長期で融資を受けることもあるため、完済時の年齢が高齢になった場合の想定や、勤続年数から安定した収入が継続的に得られているかなどの信用力が重要となります。
また、返済能力に直結する「収入」は高ければ高いほど良いのは間違いありませんが、収入に対する返済の割合を示す「返済負担率」が重要なポイントになります。
返済負担率が高いと悪い評価につながってしまい、融資を受けにくい要因となります。
他金融商品の返済状況
返済能力の審査では「他金融商品の返済状況」も重要な指標の1つです。
過去の返済歴という側面から見た場合、ローンの返済で滞納歴があると、返済能力が乏しいとみなされ融資を受ける事は難しくなります。
また、現在進行形で他の金融機関での借り入れがある場合は、トータルの借り入れ金額が大きくなってしまうため、返済が難しくなる可能性があり融資を受けにくくなる要因になります。
不動産の価値
2つ目は、担保とする不動産の価値です。
不動産の価値は、「土地の価値」と「建物の状態」が審査の大きなポイントとなってきます。
土地の価値
「土地の価値」については、『公示地価』『基準地価』『路線価』『固定資産税評価額』の4つから評価されます。
金融機関によって評価の基準は異なりますが、一番指標とされやすいのは国税庁の『路線価』に重きを置かれやすい傾向にあります。
『路線価』は他の「公示地価」「基準地価」より低く設定されていることが多いです。
融資する金融機関としては返済が難しくなった際に、売却する不動産の価格の最低値を見積もっておく必要があるためです。
建物の状態
「建物の価値」は、『再調達価格』に『延床面積』、『残存法定耐用年数』をかけて価格が決まります。
『再調達価格』とは、同じ建物を再度建築したときにかかる建築コストのことです。
木造や鉄筋コンクリート造りなど、構造によって再調達価格が変わります。
『残存法定耐用年数』(=法定耐用年数−築年数) を算出し、長期の再調達価格と延床面積を掛けた金額が建物の価値となってきます。
さらに建物の評価は、いかにメンテナンスがされているかが重要になります。
スムーズに審査を通るためのコツ
不動産担保ローンは読んで字のごとく、不動産を担保にすることで、融資を受けられる金融商品です。
不動産の評価や融資を受ける個人の信用情報を審査するため、融資を受けるまでに時間がかかります。
そのため、審査を受ける審査をスムーズに進めるために、以下の2つのポイントを押さえる必要があります。
書類に不備がないように
まず1つ目が、必要となる書類において、不備のないように準備をして提出することです。
必要書類が足りなかったり、必要事項の記入に誤りがあったりする場合、改めて書類の準備や必要記入事項の修正等の手間が発生します。
また場合によっては書類に不備があることで、虚偽の申請をしているとみなされ、審査に通らない可能性もあるため、必要書類の準備は入念に確認しながら進めましょう。
延滞している金融商品がないか確認
2つ目が延滞している支払いや金融商品がないか確認する必要があります。
電気料金などのライフラインや携帯電話料金の支払いが滞っていたり、他社の金融商品やローン等の借り入れで延滞歴がある場合、審査に時間がかかるケースや、場合によっては審査に通らない可能性もあります。
スムーズに審査に通るためには、そういった延滞している支払いがないかを確認し、支払いを済ませてから申請に臨みましょう。
【まとめ】十分な計画と準備をしよう
不動産担保ローンの審査における期間やスムーズに審査を通るためのコツについて解説してきました。
不動産担保ローンの審査には数週間〜1ヶ月程度の時間を要するため、いかにスムーズに審査を通るかが重要です。
そのため書類の不備や滞納している支払いが残っている状態で申請をすると無駄に時間がかかってしまいます。
不動産担保ローンの利用を考えている場合は、書類の準備や支払い状況を確認し、計画的に進めていきましょう。
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