不動産担保ローンを利用するときは、融資の金額も重要な部分ですが、返済額もある程度把握しておく必要があります。不動産担保ローンは返済を滞納すると、最悪物件を差押えられて売却されるため、自分の資産を守るためにも、利用前にシミュレーションしておくのがおすすめです。
ただ、不動産担保ローンのシミュレーションによる計算もポイントを押さえておく必要があります。今回の記事では返済シミュレーションと計算について内容を紹介致します。
不動産担保ローンでシミュレーションによる計算を行うポイント
不動産担保ローンを利用する際に返済を考えて、シミュレーションによる計算を行うことができます。ただ、シミュレーションを利用する際はポイントを把握しておくことで、より計算や自分の用途通りにスムーズに行えます。どのようなポイントがあるのか内容を紹介します。
シミュレーションの手順を確認
不動産担保ローンによるシミュレーションは、まず利用したい銀行やノンバンク系の金融機関を選びます。その後に公式ホームページにアクセスすると、返済シミュレーションできる項目があるため選択してください。返済シミュレーションには、借り入れ希望金額、借り入れ金利の目安、融資の期間があるため、それぞれ自分の用途に合わせて入力しましょう。
全て記載できれば「計算する」などもボタンがあるので、クリックすると期間に応じた毎月の返済額を確認できます。なお、不動産担保ローンの返済額は各金融機関や会社によって同じ内容でも異なるケースがあります。簡単に確認できる仕様になっているため、気軽に利用してください。
シミュレーションによる種類を確認
不動産担保ローンで返済額をチェックするときは、種類の確認もすべきです。不動産担保ローンのシミュレーションは金融機関によって種類分けされている場合もあります。
例えば、借入金額から返済額を計算する一般的なものから、月々の返済額から借入可能額を計算するタイプ、不動産担保ローの借り換え前後の返済額を比較してシミュレーション、繰上げ返済した際の負担軽減効果から計算できるものなどです。さらに、個人向けと法人向けでも方法が異なる場合もあるため、自分の用途に合わせてチェックすることができます。
早見表を活用する
不動産担保ローンを提供している金融機関の中には、早見表を活用できる場合もあります。早見表は借入金額によって直ぐに毎月の返済額が分かる計算表です。すでに切りの良い金額で融資を考えているなら、早見表を用いた方が早く計算できる場合があります。
例えば、借入金額で100万円を借り入れしたい場合、その部分の返済期間と金利を確認すると直ぐに把握できます。仮に、返済期間20年で金利が5.0%となっていれば、月々の返済額は6,000円台で返済できる可能性もあります。
もちろん、金融機関によって金利設定や返済期間は異なるので、自分の利用する機関に応じて確認すべきです。ただ、利用する機関によっては、早見表が提示されていない場合もあります。そのケースだとシミュレーション表を利用して返済額を算出するようにしましょう。
返済シミュレーションを利用する際の注意点とは？
不動産担保ローンを利用して融資を検討するなら返済シミュレーションを活用できますが、注意点もあります。どのような部分を把握しておくべきなのか確認していないと、思わぬ事態に発展することもあります。以下の部分を確認して利用しましょう。
あくまで簡易的な計算である
不動産担保ローンを利用する際にシミュレーションを活用できますが、簡易的な計算式であることを念頭に置いてください。シミュレーションは目安として活用するのみであり、実際に申込みして本審査を受けた際は毎月の返済額が異なるケースもあります。
大きく異なることはなくても多少の違いは生じる可能性があるため、シミュレーション結果を鵜呑みにしないようにすべきです。早見表についても同じことが言えるため、簡易的な計算で目安を知る程度に留めておきましょう。
手数料や諸費用などは省かれている場合がある
返済額を知るためにシミュレーションを活用できますが、毎月の返済額に手数料や諸費用などは含まれていません。そのため、契約前に必要となる登記費用や印鑑証明、司法書士への報酬代金などは含まれておらず、契約後の返済額のみをチェックできます。
それぞれの諸費用は自分のやり方によって変化するため、どれほどの出費になるかは不透明です。事前に不動産担保ローンの担当者に相談しておくと、契約前の費用もある程度計算できるため、気になるようであれば問い合わせしておきましょう。
必ず不動産担保ローンを利用できるわけではない
シミュレーションを活用すれば、借入可能額や返済額などが分かるため、融資の計画を立てやすくなりますが、必ず利用できる保証はありません。不動産担保ローンは自分が担保にする物件の評価額によって借入可能額が決まるため、もし価値が低いようであれば審査の段階で落ちてしまう可能性もあるでしょう。
また、評価額によっては自分の希望借入金額に届かない場合もあり、シミュレーションに応じた期間や返済額が変わる場合もあります。特に、銀行の場合は不動産担保ローンの審査は厳しく、物件だけでなくて、利用者の信用情報なども重要な項目です。借入件数の多さや金融事故を起こしている場合は利用できない可能性もあるため注意してください。
シミュレーションが分からない場合は相談する
返済シミュレーションを利用すると、ある程度の内容を把握できますが、分からない点も出てくるでしょう。簡易的にチェックするのみになるため、シミュレーション内容だけでは不透明で心配な点も出てくるはずです。
その場合は金融機関の窓口に問い合わせしてみるのが良いです。ホームページを確認すれば、電話番号やメールアドレスなどが記載されており連絡できます。担当者にサポートしてもらうと、より詳細な点を把握できるため、不安があれば利用してください。
返済方法も確認
返済するときは返済方法も確認しておきましょう。不動産担保ローンの返済は基本的に指定口座からの引き落としになります。カードローンとは異なり、店頭やATM振込みでの返済には対応していません。そのため、引き落とし指定日に返済額以上の残高があるように注意してください。
【まとめ】不動産担保ローンを利用する際は計算を行っておこう
不動産担保ローンを利用するときは、返済シミュレーションを活用して計算するのが大事です。先に確認しておくことにより、計画的に返済が行えて、後に滞納などのトラブルを防ぐことができます。不動産担保ローンで融資ばかりに気を取られないようにしましょう。