不動産担保ローンの審査基準は何か?融資の準備として条件を確認

不動産担保ローンを利用するときは物件を持っていれば無条件で利用できるわけではなく、審査基準に該当している必要があります。審査基準はどこの金融機関も基本的に同じですが、度合いによって変わってくるため、計画的でスムーズな融資になるように把握しておくことは大事です。

また、不動産担保ローンの審査基準の際に注意点もあるため、その部分も理解しておきましょう。詳細な内容について紹介します。

不動産担保ローンを利用する際の審査基準

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不動産担保ローンを利用するときは、審査を受ける必要があり、通過することで契約をして融資を得ることができます。ただ、どのような審査基準や条件になっているのか確認しておきたいでしょう。不動産担保ローンを利用する際は以下の点を確認しておきましょう。

事業の安定性

不動産担保ローンを利用するときは、事業の安定性という点について確認しておきましょう。不動産担保ローンは長期的に返済を行うため、申込者が継続的に返済できる能力がなくてはいけません。

安定性は雇用形態によって変わりますが、例えば個人事業主の方であれば、営業年数や事業規模、事業内容、過去数年の決算などを元に審査されて判断されます。

正社員やアルバイト、契約社員などは年収や勤続年数などを元にして審査されるでしょう。もし、事業歴が浅い場合は安定性が低いと判断されてしまい、審査通過が厳しくなる場合もあります。

しかし、今後の事業計画を作成して金融機関に提出して、将来性があると判断されたなら通過できる可能性もあるため、しっかりと根拠を元にして準備することがポイントです。正社員などで雇用されている人は勤続年数が長いほど安定性があると判断されるため、同じ職場で長く働いているほど有利になるでしょう。

他の金融機関等からの借入状況

他の金融機関からの借入状況も、不動産担保ローンの審査では重要なポイントです。他の会社から借入れしているということは、すでに負債を抱えているため、返済負担がある状態です。不動産担保ローンでは返済能力があるのかをチェックするため、何社ほどから借入れしているのか、その金額は合計でいくらなのかという点も調査されます。

もし、申込件数が多く、借入金額も大きいなら、返済能力を疑問視されるため、審査通過することは難しくなるでしょう。また、収入に対して借入金額が多い場合は返済不能に陥るリスクが高いため、審査で落ちてしまうことも予想されます。売上と借入のバランスが悪いと審査通過は厳しくなることを明記しておきましょう。

過去の返済状況

不動産担保ローンを利用するときは、過去の返済状況についても確認しておくべきです。過去に融資を受けたことがある人は、返済をしっかり行っているのか確審査の際に確認されます。もし、過去に延滞や遅延などがあると信用度が低くなるため、審査通過しにくくなるでしょう。

過去の融資はローンのみではなく、クレジットカードや税金の滞納、携帯電話の料金なども含まれるため、それぞれの支払いをしっかり行っておくことが大事です。もし、債務整理や自己破産などで返済がしっかり行うことができなかった場合、ブラックリスト化されるため不動産担保ローンを含めて、どこの金融機関でも借入れすることが不可能になります。

過去の返済期間は一定期間のみですが、自己破産や債務整理は5年以上は情報として残るため、注意しておく必要があるでしょう。

年齢

不動産担保ローンを利用するときは、年齢についても確認しておくべきです。不動産担保ローンは長期的な返済になるため、ある程度年齢制限が設けられています。各金融機関や不動産会社によって変わってきますが、年齢が60歳を超えているようなら条件に該当せず、審査を受けることができない可能性もあります。

そのため、不動産担保ローンを利用するときは、年齢の上限を確認して申込みすべきです。20〜40代までの方なら年齢で審査に引っかかることはないはずですが、高齢の方は各金融機関の上限を確認しておきましょう。なお、リバースモーゲージなどの借入方法であれば、高齢の方でも利用できます。

不動産の担保価値

不動産担保ローンで借入れをする際は、物件の価値も査定されます。不動産の価値が高いほど担保としての評価も高くなるため、高額な融資でも審査通過できる可能性が高いです。しかし、不動産の価値が低く、担保として評価額が低い場合は審査で落ちてしまう可能性もあり、融資額も希望金額に達さないことがあります。そのため、物件の価値もどのくらいの金額になるのか確認しておくべきです。

評価額の高い不動産は例えば、学校や病院、スーパーなど便利な施設がたくさんある場所、また近くに駅があるなど交通の利便性が高い場所、設備などが新しくグレードが高い物件です。

逆に、すでに外観や設備が古い物件、山奥など交通が不便な場所にある物件などは評価額が低くなる傾向があります。不動産の価値によって審査は大きく変わってくるため注意しましょう。

不動産担保ローンの審査を進める際のポイント

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不動産担保ローンの審査を進めていくためには、ポイントを押さえておくことも大事です。不動産担保ローン融資まで時間がかかるケースも多いので、しっかり確認しておくことで、審査を有利に進めていくことができます。以下のポイントを押さえておきましょう。

必要書類を不備なく提出する

不動産担保ローンの審査を素早く進めていくためには、必要書類を不備なく提出することが大切です。書類が不足していたり記載された内容に誤りがあったりする場合は、修正などを行い再提出しなくてはいけないため、時間がさらにかかることになります。

必要書類は住民票や源泉徴収票、納税証明書、登記簿謄本、決算書などがありますが、金融機関によって異なる場合もあるため事前に確認しておくのが良いでしょう。書類の不備があると、リスクが大きくなるため、迅速かつ慎重に準備してください。

借入れがあれば完済しておく

不動産担保ローンを利用するときに、借入件数や借金をしているなら、その分返済能力について審査する時間が長くなってしまう場合があります。

支払いが滞っているなら、さらに審査が長引く可能性もあるため、できる限り返済して借入金額と件数を減らしておくのが重要です。もし、返済計画に目処が立つのなら、先に完済してから不動産担保ローンの申込みをしましょう。

【まとめ】不動産担保ローンのは審査基準を確認しておこう

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不動産担保ローンを利用するときは、審査基準について確認しておくようにしましょう。しっかり内容を把握しておくなら、スムーズに審査が行えて融資を受けることができます。条件は各金融機関によって違うので、まずは問い合わせから行ってみてください。