不動産担保ローンの利用で税金滞納はNG?ポイントや注意点について解説!

不動産担保ローンは物件を所有しているなら利用することができるため、他の融資の方法よりも審査通過しやすいメリットがあります。使用用途も縛られることがないため、事業展開などで資金を利用することができますが、必ず審査に通過するわけではないため、ポイントを押さえておくことも大事です。

特に、何かの事情により税金滞納などをしている場合は特に注意が必要です。不動産担保ローンの税金関連について内容を紹介しましょう。

税金を滞納した際のローン契約の注意点

コーヒー デスク 仕事 ワーク グラフ パソコン

融資を受けたくて不動産担保ローンを利用する際、すでに資金難から税金を滞納している事業主もいるかもしれません。税金を滞納していても不動産担保ローンを受けられないわけではありませんが、注意点はあります。以下の点について解説しましょう。

審査で不利になる可能性がある

不動産担保ローンでは審査を受けることになりますが、税金滞納していると不利になり落ちてしまう可能性が高いです。滞納という事実があるだけで、すでに返済能力が低いことを証明しているため、賃金業者としても信用という点で悪い印象を与えることになります。

不動産担保ローンや住宅ローンなどを申込みするときは、納税証明書や固定資産税納税証明書などを書類として提出しなくてはいけないため、隠し通すことはできず確実に発覚します。そのため、融資の段階で滞納しているなら支払うことができるのか確認して審査を受けるのがおすすめです。

ただ、過去に税金の滞納があっても現在ですでに支払いが完了しているなら、審査に影響が出ることはありません。税金の滞納はクレジットカードなどのように信用情報に記載されることはないため、支払いが遅延したのかどうか確認できないからです。そのため、ローン契約を考えている場合は、税金を支払っている段階で申込みするのが良いでしょう。

延滞税を支払わなくてはいけない

固定資産税や社会保険料を、納付期限の翌日から2ヶ月を超えて滞納することになれば、原則として年14.6%の延滞税がかかることになります。滞納に対する利息のようなものであり、余計な出費を発生させることになるでしょう。国税庁の情報では「延滞税特例基準割合+7.3%」という措置もあるため、その場合は14.6%よりも低い延滞税になります。

しかし、どちらの延滞税でも余計な税金を支払うことになるため、支払うことができる状況であるなら、完了させておくのがおすすめです。不動産担保ローンで資金を得られても取り分が少なくなるため、この点を押さえておきましょう。

差し押さえを受ける可能性がある

税金を滞納している場合は、差し押さえを受ける可能性があります。税金の滞納は国税徴収法に基づいて処理されることになり、催促状により税金の支払いを行うように通達されます。催促状が来る段階になれば、すでに税金の支払い期日から数ヶ月も支払いをしていないことになるため、かなり深刻な状態と言えるでしょう。

もし、催促状にも対応しないようなら、最終的には財産を差し押さえられる措置を取られます。この段階まで来れば、まず滞納者はどれくらいの資産や財産があるのか調査されます。そして、自宅に訪問して物品や財産は全て差し押さえされ、公売にかけられて現金化されて徴収される流れです。

通常の借金返済の場合は、裁判所を通じて差し押さえを受けますが、税金の滞納は直接になるため突然差し押さえられることもあるでしょう。生活に必要な財産や必要不可欠なものは対象外ですが、資産を差し押さえられることにより、不動産担保ローンにも影響が出るため注意しておきましょう。

税金滞納している際に不動産担保ローンを利用する対処法とは?

ペン 電卓 計算 グラフ

税金をすでに滞納している状態で不動産担保ローンを利用することになるのは、不利になるため計画的に資金を得られない可能性もあります。そのため、税金滞納者の場合は対処することも大事です。どのようにすることができるのか以下の方法を紹介しましょう。

カードローンなどで借入れをして支払いを行う

税金を滞納している状態であれば、不動産担保ローンの審査で不利になる可能性があります。税金の支払いだけでも直ぐに行いたい場合は、カードローンで借入れをするのも1つの方法です。カードローンは消費者金融が提供している賃金サービスであり、審査基準が厳しくなく、通過しやすい特徴があります。

もし、カードローンで滞納していた分を支払うことができれば、税金滞納分は無くなるため、不動産担保ローンの審査も安心です。信用情報の確認で借入れ状態はチェックされますが、4件以上と複数で無ければ審査に大きな問題は生じないでしょう。

また知人や親族でお金を借してくれる人がいるなら、信用情報にも記載されないため、審査も通過しやすくなります。不動産担保ローン以外で税金の支払い方法があるなら、別のやり方でリスクを軽減できるようにしてみましょう。

税金滞納でローン利用の実績がある会社を選ぶ

税金の支払いができていない状態でローンによる借入れを考えるなら、滞納していても審査通過できる実績がある会社を選ぶのがおすすめです。不動産担保ローンは税金滞納していても、審査通過できる可能性がありますが100%ではなく、各会社によって基準は違います。

中には、税金滞納している利用者には審査通過させないこともあるため、申込みをする前に内容を確認しておくことが効果的です。例えば、セゾンファンデックスの場合は税金滞納していても提供する物件によっては、審査を通過して資金提供してくれる実績があります。

銀行の場合は税金滞納などがあれば審査通過は難しいですが、他の金融機関であれば借入れできるチャンスもあるため、ホームページなどで確認してみましょう。

リースバックを利用する方法もある

税金を滞納して差し押さえを受けると、財産や不動産を失うことになります。差し押さえの場合は自分の財産を売却させられますが、公売は通常の売却額よりも7〜8割ほどに抑えられるため、安く換価されます。

そのため、価格通りに売却をしたいなら、リースバックを考えてみることができます。リースバックは売却後にまとまった資金を得ると同時に賃貸契約を結んで賃料を支払い、自宅に住み続けることができる方法です。

通常だと売却後は自宅に住むことができなくなりますが、リースバックだ住居に困ることなく、資金を得ることができます。税金滞納による差し押さえでの公売を防ぎたいなら、この方法で資金を確保して支払いに充てることもできるでしょう。

【まとめ】税金滞納には注意しておこう

ポイント グラフ 白 青

不動産担保ローンを利用するときに税金滞納していると、不利になることがあるので注意すべきです。もし、税金の支払いが難しい場合は、他の方法を用いて対処することも可能です。差し押さえられる前に対策を行うようにしましょう。