不動産担保ローンを利用するときは、業界についてもどのようなポイントがあるのか、知っておきたいでしょう。不動産担保ローンは物件を所有しているなら融資を受けることができますが、利用する銀行や金融機関によって特徴なども異なります。
業界について少しでも把握しておくなら、自分にとってメリットを大きくして利用することも可能です。そのため、今回の記事では、不動産担保ローンの業界について解説しましょう。
不動者担保ローンを利用できる種類とは?
不動産担保ローンを利用する際は、どのような種類があるのか把握しておくことは大事です。金融機関を利用して不動産担保ローンを利用できますが、それぞれ利用する機関により特徴が違います。業界による不動産担保ローンが利用できる種類と特徴について紹介しましょう。
銀行
銀行で不動産担保ローンを利用するときは信頼性が高く、金利が低いというメリットがあります。銀行の場合は年率が1%や3%ほどと金利設定が大きくないため、返済負担を軽減することができます。不動産担保ローンの場合は融資額が大きく何千万円になることが多いため、利息が高い場合は返済も厳しくなり、滞納などトラブルを生じさせてしまう可能性もあります。
銀行だとその点の心配はなく、また信頼面でも他の金融機関より安心できるため、前向きに申込みを検討することができるでしょう。ただ、銀行は掛目や審査項目が厳しく、時間もかかるというデメリットがあります。
書類や利用者に不備がある場合は、審査の段階で落とされてしまい、ローン契約を結べないこともあります。また、ネット銀行や地方銀行は金利設定や利用できる物件が限定されていることもあるため、アパートなどは担保にすることが難しいこともあるでしょう。銀行はメリットも大きいですが、利用しにくい場合もあるため押さえておきましょう。
ノンバンク
ノンバンクは不動産担保ローンでも、いろいろな種類を提供しており、自営業者に向けた個人事業主や法人でも利用することができます。上限金利も様々であり、低金利を実現できることもあれば、高金利になることもあります。
メリットとして、審査が銀行よりも甘く、審査も早く最短で即日融資を期待することが可能です。審査の基準は各ノンバンクによって違いはありますが、利用者が過去に返済の点で滞納や延滞などがあったとしても、通過できる可能性が高いと言われています。また、借入件数がいくつかあっても審査を通過できることもあるため、融資を受けたい方にとっては良い機会になるでしょう。
審査スピードも早く、申込みの時間帯や契約の流れまでによっては、即日融資を受けることもできるため、素早く資金を得たい人にもおすすめです。ただ、ノンバンクの場合は上限金利が高く設定されることもあり、事務手数料も高い傾向があります。
銀行と違って返済負担が増すこともあるため、不動産担保ローンで資金を得られても、後の返済に問題がないか計画しておくことが大事です。また、不動産担保ローンは返済するときに繰り上げ返済することができ、多めに返済額を支払って期間を短くすることもできます。
しかし、ノンバンクの場合は全額繰り上げ返済は違約金が発生することもあるため、返済期間を短くすることが難しくなることもあります。この点を把握して利用を検討してください。
不動産担保ローンの選び方とは?
不動産担保ローンは利用する金融機関や会社によって特徴に違いがありますが、各サービス業者によって細かく審査基準や金利設定、また優遇措置も異なります。そのため、自分に合ったサービスを選ぶためにもポイントを押さえておくことも重要です。業界による、不動産担保ローン提供業者の選び方は以下のようなコツがあるため紹介しましょう。
金利の高低さを確認
不動産担保ローンを利用するときは、金利が低いほど返済負担を軽減できるためお得です。金利設定は銀行だと相場は年率1.0〜9.0%、ノンバンクの場合は年率3.0〜12.0%ほどが相場になっています。それぞれの金利は融資額や返済までの期間、物件の価値などを考慮して決定されるため、状況によっては
自分の予想した内容とはならない可能性もあります。
金利は後々の負担に関わってくるため、低いほど総返済額を抑えることができます。利用する機関によっては実質年利と単に年利としか記載されていない場合がありますが、実質年利は手数料を含めた内容であり、年利のみは別途で諸費用が必要になることが多いです。
この表記の仕方によっても返済額は変わってくるため、注意しておくべきです。金利設定をできるだけ抑えたいなら銀行を利用するのが良いですが、他の金融機関と比較して選択するのがおすすめです。
融資までのスピード
不動産担保ローンを利用するときは、融資してくれるまでのスピードを確認することも大事です。不動産担保ローンは融資までに申込みをして、審査を行い、そして契約して資金提供してくれる流れです。ただ、融資額や利用する機関によっては審査に時間がかかってしまうため、融資を受けるまでにかなり時間がかかってしまうこともあります。
特に、銀行の場合は慎重に審査を実施するため、融資を受けるまでにかなり時間がかかって、資金調達する点で不具合が生じる可能性もあるでしょう。ノンバンクだと即日で利用できることもありますが、利用者の属性によって決まるため確実ではありません。
融資までのスピードは数日から1ヶ月以上かかることもあるなど、期間の幅も広いため、金融機関に事前に問い合わせしてどれくらいの資金調達ができそうか、スケジュールを立てておくことがおすすめです。
実績があるか
不動産担保ローンを利用するときは、実績があるのかも確認しておくことが大事です。不動産担保ローンの利用者数が年間で1,000件以上ある業者や融資の事例を会社のホームページに載せている場合は、自分の利用に合うのか比較して検討しやすくなります。
また、会社によっては融資のスピード実績や個人事業主や法人への利用実績を掲載して、安心感を持たせてくれることもあります。実績数が多いほど、評価額の算出方法やノウハウも蓄積されているため、相談にも適切な対応をしてくれるでしょう。
また、ホームページで実績確認した後は、賃金業に登録がされているのかも確認してください。財務局や賃金業者は日本賃金業協会や金融庁のホームページでチェックでき、信頼できるのか判断できます。この点を押さえておきましょう。
【まとめ】不動産担保ローンの業界を確認して利用しよう
不動産担保ローンでは、利用できる金融機関の種類や選び方を把握しておくと、自分に合った業者で融資を利用できます。各サービス業者により基準は少し異なりますが、業界全体のポイントは似ているため大きな差はないはずです。ぜひ利用を検討してみてください。