不動産買取の流れとは?事前準備から契約までのステップをわかりやすく解説

「家を早く売りたい」

「お金が必要」

こんなお悩みはありませんか?

不動産買取は、不動産売却の仲介に比べて短期間で売却ができて現金化できることがメリットです。

そこで、今回は不動産買取の流れについてご紹介します。

不動産買取の事前準備とは?

いくつかの書類と卵の殻

不動産買取には普段、聞き慣れない用語や用意する書類が多く困惑することが多いです。

不動産に関する知識を確認して、疑問点をひとつひとつ解消しましょう。

まずは、不動産買取に必要な事前準備について、解説します。

不動産買取のスケジュールを確認

どのくらいの期間で売りたいのかスケジュールを立てましょう。

最短1週間で売却ができるケースもあります。

事前にスケジュールを把握して、スムーズな取引ができるように準備しておきましょう。

不動産買取に必要な書類を確認

不動産買取の締結後はすぐに引き渡しになります。
必要な書類を確認しておきましょう。

詳細はこちらです。

共通して必要な書類・身分証明書
・印鑑証明書・実印・権利書・固定資産税納税通知書、固定資産税評価証明書
マンション・管理規約書、使用細則
・購入時のパンフレット
戸建・売買契約書・建築確認通知書、検査済書・耐震診断報告書・土地測量図面、建物の図面・建築図面、工事記録書・購入時のパンフレット
土地・売買契約書・建築確認通知書、検査済書・耐震診断報告書・建築図面、工事記録書・土地測量図面や建物の図面・購入時のパンフレット

不動産買取の流れを3ステップで解説

次に不動産買取の流れについて解説します。

ステップ1:不動産の相場を調査する

所有している不動産の相場を確認しておくことは大切です。

理由は、相場を確認しておくと買取時の交渉で役立つからです。

不動産会社が相場より低い価格で交渉してくる場合もあります。

まずは、所有している不動産の相場を確認しておきましょう。

売却相場を調べる方法はこちらがおすすめです。

以下のサイトでは、無料で利用することが可能です。(2022年11月23日時点)

①不動産取引価格情報検索

国土交通省が運営する「不動産取引価格情報検索」で調べることができます。

注意点としては、検索結果で表示される価格は、不動産売却の仲介時の価格です。

買取価格は相場より3割から〜4割安く取引されることが多いです。

②レインズ・マーケット・インフォメーション

国土交通大臣指定の不動産取引価格情報を調べることができるサイトです。

http://www.contract.reins.or.jp/search/displayAreaConditionBLogic.do

③いえうり

不動産買取の一括査定サイトです。

一般的な一括査定サイトより、実績があり査定できる社数が多いことが特徴です。

ieuri.com/?utm_source=bible&utm_medium=notprovided&utm_campaign=autolink&utm_content=/bible/assessment/1826/

ステップ2:不動産会社に査定依頼

次に行うことは査定です。

自分に合った業者を探していくことが大切です。

査定には2種類の方法があります。

①簡易査定(机上査定)

簡易査定(机上査定)は物件を見ないで行う査定です。

手間をかけずに簡単に行うことができることです。

立地、面積、築年数などの情報をもとに金額を見積もります。

自分が所有する不動産と似た条件の物件を探し、いくらで取引されているのか確認しましょう。

②訪問査定(詳細査定)

訪問査定(詳細査定)は不動産会社の担当者と直接、物件を見て行う査定です。

簡易査定(机上査定)よりも精度が高いのが特徴です。

物件購入時の書類があると正確に査定できるので準備しておきましょう。

準備しておく書類はこちら。

・登記済権利証または登記識別情報通知書

・固定資産税納税通知書

・登記事項証明書

・間取り図または測量図証明書

・建築確認通知書

・管理規約と長期修繕計画表

ステップ3:契約締結

査定が終わったら、条件を比較しましょう。

内容を確認し問題がない場合は、契約を締結します。

契約時に確認することはこちらです。

・買取金額の確認

・手付金の確認

・引渡予定日

・入金日

不明点があれば積極的に質問をしましょう。

上記を確認したうえでお互いが納得し、問題がなければ契約締結です。

売買契約を結ぶと手付金が発生します。

不動産買取の契約締結後は?

書類に署名をしている図

契約締結後は、物件を引き渡します。

問題なく引き渡しが完了すると不動産会社から入金がされます。

売主が物件を引き渡すまでに行うことはたくさんあります。

スムーズに取引を行うために準備しておきましょう。

物件の引き渡しの準備をする

不動産に抵当権が設定されている場合は、金融機関に連絡をして手続きをしましょう。

手続きには2週間ほどかかります。

手配を済ませたあとは、引っ越しの準備を行います。

物件の引き渡しまでに各インフラへの手続き、郵便局への転送届けを済ましておきましょう。

ガスは都市ガス、プロパン共に立ち会いが必要になります。

書類と鍵の準備も忘れずに行いましょう。

引っ越しの際に手元に残しておく書類はこちらです。

・実印

・登記済権利証

・売買契約書

・付帯設備表

・建築確認通知書

・検査済証

・測量図

・管理規約(マンションの場合)

残金決済と引き渡し

残金決済と引き渡し当日は、買主が指定された場所で行われます。

所有権移転登記、手続きが必要な場合は抵当権抹消の手配を行います。

司法書士が立ち会うので不明点があれば、確認を行いましょう。

手続きが完了したら、残金決済と引き渡しを行い取引が完了です。

売買の仲介に比べて、引き渡しまでの時間が短いです。

書類が揃っていないと取引ができないため、余裕をもって準備しておきましょう。

確定申告

不動産を売却して利益が出た場合、譲渡所得税が発生します。

売主は確定申告をする必要があるので忘れずに手続きを行いましょう。

譲渡所得の申告は、資産を譲渡した日の属する年の翌年の2月16日から3月15日の間に行います。

申告には書類が必要になるため、税務署に取りに行くかインターネットでダウンロードをしましょう。https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/syotoku/pdf/r03_joto_01.pdf

その他にかかる税金

譲渡所得税以外にかかる税金が2種類あります。

それはこちらです。

①印紙税

不動産買取をした場合、契約書に印紙を貼り納税します。

印紙税の金額は売却の金額によって異なります。

軽減税率の詳細はこちらです。

契約金額本則税率軽減税率
10万円を超え50万円以下のもの400円200円
50万円を超え100万円以下のもの1千円500円
100万円を超え500万円以下のもの2千円1千円
500万円を超え1千万円以下のもの1万円5千円
1千万円を超え5千万円以下のもの2万円1万円
5千万円を超え1億円以下のもの6万円3万円
1億円を超え5億円以下のもの10万円6万円
5億円を超え10億円以下のもの20万円16万円
10億円を超え50億円以下のもの40万円32万円
50億円を超えるもの60万円48万円

引用:国税庁のサイトより(2022年11月23日時点)

②登録免許税

登録免許税は、不動産の登記簿の所有者が変わる場合に発生します。

登記申請時に国が課税します。

税率は登記の種類によって異なります。

【まとめ】全体の流れを把握し、後悔のない取引を目指そう!

握手を交わすビジネスマン

今回は不動産買取の流れについて詳しく解説しました。

不動産買取は聞き慣れない用語や用意する書類が多く困惑することが多いです。

全体の流れを把握して、後悔がない取引を目指しましょう。