不動産担保ローンのおまとめローンとは?特徴やポイントについて紹介

自分の状況によっては、不動産担保ローンの利用を考えることもあるでしょう。不動産担保ローンを利用すれば自分の所有物件を担保にすることで審査も通りやすく、融資もしやすくなるメリットがあります。

そして、不動産担保ローンには、おまとめローンを利用できますが「どのような特徴があるの?」「何かメリットがあるの?」と疑問を感じることもあるでしょう。本記事でおまとめローンについて内容を紹介しましょう。

不動産担保ローンのおまとめローンとは何か?

電卓で計算しているところ

不動産担保ローンのおまとめローンとは、カードや消費者金融などの残額分を、それぞれの金融会社に返済して、1つに絞る方法です。例えば、4社ほどの金融業者に借入していた場合、不動産担保ローンの融資で全てを返済できれば、今後は1社のみに限定して返済することができます。

複数の場所で借入してしまうと返済先の管理が難しくなり、金融機関の金利も違うので、返済額が大きくなってしまう可能性もあります。しかし、おまとめローンを利用することで返済計画も立てやすくなり、何かあったときも担保にしている不動産を売却して資金源にすることも可能です。返済計画を簡略化するために、おまとめローンの利用を検討することができるでしょう。

不動産担保ローンでおまとめローンを利用するメリット

スーツを着ているビジネスマン

不動産担保ローンでおまとめローンを利用するなら、どのようなメリットがあるのか知っておきたいでしょう。メリットを知っておくなら、おまとめローンによる返済を前向きに検討しやすくなります。以下のポイントを解説しましょう。

返済額を少なくできる

不動産担保ローンでおまとめローンを利用するなら、返済額の負担を軽減することも可能です。不動産担保は一般の金融機関よりも金利が圧倒的に安いので、長期的に考えると返済金額を抑えることができます。

例えば、カードローンで利息が10〜15%ほどで100万円を借りている場合、不動産担保ローンに乗り換えて年率8.65%になるとします。すると、年間返済額は19万円以上も安くすることができ、毎月の返済負担も当然安くなります。金融機関で複数借りているなら、1つにまとめることで、より金利を下げて安くできる可能性もあるため、不動産担保ローンを利用して安く抑えることを計画してみましょう。

返済先を1つに絞ることができる

不動産担保ローンのおまとめを利用するなら、複数の返済先を1つに絞ることが可能です。複数の返済先があると引き落としや返済の日にちがバラバラになるため、管理しにくくなります。管理が複雑化すると返済先にお金を支払うのを忘れてしまうことや、口座にお金を入れておくことのを忘れて、支払い完了できていないなど、いろいろなトラブルが発生してしまうことも考えられます。

しかし、おまとめローンで1つに絞れている場合、毎月同じ日にちに返済金額を準備すればいいので、支払いを忘れるなどのトラブルを避けることが可能です。収支の管理もしやすくなるため、毎月いくら返済しているのか確認も簡単になるでしょう。返済先を絞りたい場合に利用を考えてみるのがいいでしょう。

不動産担保ローンによるおまとめローンのデメリット

パソコンを見て頭を抱える男性

不動産担保ローンのおまとめローンを利用するならメリットがありますが、デメリットもあるため、その点を考えておくことが大事です。おまとめローンを利用するときのデメリットには何があるのか以下をご覧ください。

追加融資は基本的にできない

不動産担保ローンでおまとめローンを利用した場合は、追加融資を受けることができません。おまとめローンの目的は返済であり、新規に借入することではないからです。そのため、融資を受けたい場合はおまとめローンを利用するなら、都合が悪いことになるでしょう。

ただ、自分の状況ゆえに追加融資が必要になるなら、不動産担保ローンとは異なる会社で借入する必要があります。ただ、別の金融機関を利用して融資を受けてしまうなら、おまとめローンを利用して金利負担を軽減することや、管理のしやすさというメリットが無くなってしまいます。そのため、追加融資を行う目的がある場合は、不動産担保ローンの利用はあまり意味がないと言えるでしょう。

返済総額が増えるリスクもある

複数ある借金をまとめて返済負担を抑えるのがおまとめローンの特徴ですが、その際は返済総額の計算を行う必要もあります。借入している金額が大きい場合は返済期間が伸びてしまい、金利を抑えることができても返済する総額は増えてしまう可能性もあるからです。

各金融会社から借入している金額を1つにまとめても返済期間が長くなると、結局返済する総額に金利が上積みされて膨れ上がり、メリットが消えてしまうこともあります。そのため、おまとめローンを利用する場合は短期的に返済することができるのか確認しておくようにしましょう。

思っているほど金利が下がらない場合もある

不動産担保ローンにより、おまとめローンの返済は金利を下げることが期待できます。ただ、自分の借入金額や利用している消費者金融によっては金利自体があまり高くなく、おまとめローンによる金利負担の軽減効果をあまり実感しない場合もあります。

そして、おまとめローン側を提供している金融機関としても借入を受け入れることは貸倒れのリスクもあるため、総額によって金利設定を引き上げる可能性もあります。そのため、おまとめローンを利用する際は金利設定が低く設定されているのか、確認するようにしましょう。

不動産担保ローンのおまとめローンを利用するときの注意点とは?

ipadを見て何かを調べる女性

不動産担保ローンでおまとめローンを利用する際は、どのような注意点があるのか確認すべきです。注意点を理解しておくことでリスクを考えて利用することができるでしょう。以下の2点に注意しましょう。

返済できなければ不動産が売却される

不動産担保ローンを返済することができなければ、自分の物件が売却されることになります。

不動産を担保にすることでローンをまとめることができますが、その金額分は返済しないと競売にかけられてしまうため、しっかり返済できるのか計画する必要があります。資金が準備できず、1か月の遅延で売却されることはありませんが、遅れずに返済できるようにしてください。

家族や親族の不動産だとトラブルになることもある

おまとめローンを利用する際は、担保にできる不動産が必要になります。自分にマンションなどの物件がなくても家族や親族が不動産を持っているなら、担保にすることも可能ですが、もし返済できずに売却されてしまうなら、大きな問題になるでしょう。不動産担保ローンは物件が必要であり、親族や家族のものを利用するときは、リスクについて説明して納得した上で借りるようにしてください。

【まとめ】慎重に計画を立てて利用を検討しよう!

不動産担保ローンのおまとめローンを利用することは、メリットもありますがデメリットもあるため、しっかり確認しておくことが大事です。リスクを理解して利用するなら、自分にとって良い結果になるはずなので、ぜひ慎重に計画を考えて利用を検討してください。