不動産担保ローンの「共有名義」「共有持分」とは何かを解説

不動産担保ローンの「共有名義」「共有持分」って?不動産の名義人は複数でも不動産担保ローンの融資を受けられるの?

こんな疑問を解決します。

本記事では不動産担保ローンの「共有名義」「共有持分」の詳しい説明や、不動産担保ローンの審査基準なども解説していきます。

不動産担保ローンをもっと詳しく知りたい。自分が持っている不動産は「共有名義」の体操に当てはまるかどうか知りたい。審査が通るか不安がある。そんな人は見て下さい。

そもそも不動産担保ローンとは

不動産投資を表している写真

不動産担保ローンとは、不動産を担保にしてお金を借りる商品のことです。

不動産という資産を担保にするため、大きな金額を低金利で借りることができるという特徴があります。

もしも、ローン返済が不能になった場合は、担保にしている不動産は、売却しなければいけなくなるというデメリットもあります。

そのため、不動産担保ローンで融資を受ける際は、返済計画をしっかりと立てなければいけません。

不動産担保ローンの「共有名義」「共有持分」とは?

兄弟助け会い

ローンを利用する前には、まず「不動産の名義」は誰になっているかの確認が必要になります。

申請者本人のみが持っている不動産であれば、スムーズに手続きを進めることができますが、複数人の名義で所有する不動産である場合には、注意が必要です。

そこで、以下では「共有名義」「共有持分」について解説していきます。

不動産担保ローンの「共有名義」

「共有名義」とは、一つの不動産を複数人で共有していることをいいます。

例えば、夫婦で一つの土地や建物を所有している場合は、二人の「共有名義」となります。

※不動産は、建物だけではなく、土地も該当します。

不動産担保ローンの「共有持分」

「共有持分」とは、名義人ごとの「所有割合」

のことをいいます。

例えば、夫婦二人で物件を所有していたとします。その持分を夫が8割の所有。妻が2割所有。

このように所有する割合(持分)のことを「共有持分」といいます。

「共有名義」で不動産を担保にするには

契約

共有名義の不動産を担保にする場合でも、不動産担保ローンを活用することはできます。

その時の条件や、ポイントを解説していきます。

まず共有名義人とよく相談する

共有名義の場合だと、共有する名義人全員が物上保証人(自己の財産をもって他人の債務の担保に供した者)なることが融資の条件とされるケースが多いです。

そのため、不動産を共有し、所有している名義人とよく相談する必要があります。

共有持分のみを担保にする際にはリスクがる

金融機関によっては、共有持分のみを担保に設定できる場合もあります。

しかし、担保評価額としては本来の不動産の価値よりも下がってしまうというリスクは高いです。

不動産担保ローンを利用するための審査基準

テスト用紙とペン

「共有名義」の不動産でも不動産担保ローンを利用できることがわかりました。

それでは、不動産担保ローンの審査基準とはどのようなものなのでしょうか?

それぞれ解説していきます。

申込者本人の審査

申込者本人に関する「過去に金融事故がないかどうか」「勤続年数や勤務先、年収」「返済負担率」「返済プラン」「連帯保証人の有無」などが審査されます。

今後、不動産担保ローンで融資を受ける際に滞りなく返済ができるかどうかを調査するために、これらの情報を提示する必要があるのです。

担保とする不動産の審査

担保とする不動産「土地・建物」の評価がされます。

不動産の価値は、不動産担保ローンの審査で、最も重要なポイントとなります。

ローン返済ができなくなった場合は、担保を売却して、返済に充てます。その不動産の価値が高ければ、金融機関にとっては貸し倒れが少なくなり、高額の融資が可能になるのです。

【まとめ】共有名義でも不動産担保ローンの融資を受けられる!

成功

本記事では、共有名義でも不動産担保ローン商品の融資を受けられることがわかりました。

ただし、名義人との相談は必須です。物上保証人になってもらうか。それとも持分のみを担保にするのか。よくしっかりと話し合いましょう。

また、融資を受ける金融機関や会社によっては、条件や必要書類が異なるので、こちらも事前に確認し案内を受けておきましょう!